THE EPOCH TIMES

違う法門の修煉(2)

2018年05月01日 06時00分

当記事は「違う法門の修煉(1)」の続きです。

 

ボビーは練功と座禅を始めました。どのように練功して、どんなことをするのか、ボビーは師から受けた注意を守り、誰にも教えません。しかし、暫くすると、「座禅する時、もし良くない物や光景を見たら、どう対処したらいいのかしら」と私に聞いてきました。

私は「あなたの師は、どのように説明していたの?」と聞きました。

「私の師は、病気に罹ってしまったわ」と彼女は心配そうに言いました。

私は、「私の師は、何も考えずに、心を動じないようにと教えているわ」と答えました。

暫くして、ボビーの師は亡くなりました。亡くなる前に、彼は「自分はある三十~五十歳くらいの人の体に生まれ変わる」と言い残したそうです。そして、「自分こそ、その師父の生まれ変わりだ」と自称する男性が二~三人出てきました。誰もが生前の師と似たような特徴を備えているので、誰を選ぶかについて弟子たちは戸惑っているというのです。

困惑しているボビーを見て、私は彼女に一冊の『転法輪』を渡しました。彼女は、大切に受け取りました。本を読んだ後、疑問があれば一緒に話し合おうと彼女に言いました。

それから時は飛ぶように過ぎていきました。私は、江沢民グループによる法輪功への弾圧がいっそう激しくなったため、世界各地を飛び回り、ワシントンDCに行って国会議員の署名を集めたり、ジュネーブの国連に行って迫害の真相を伝えたりして、とても忙しくしています。「あなた、医学を捨てて政治家になったりしないよね」と、時々ボビーは私に聞きます。

中国国内にいる法輪功学習者たちが逮捕され、拘禁されて、拷問され、自由ないし命をも奪われたことを彼女に伝えました。この迫害を停止させるために、私は政府、国際組織の助けを求めていますが、修煉者は政治に興味を持たないということを説明しました。彼女は、「あなたたち、本当に偉いわね」と言いました。

私が迫害の停止を呼びかけるために奔走している時、ボビーは寂しさを埋めるために病気の犬を飼いました。間もなくして、この犬は彼女の大きな負担になりました。この犬はまず糖尿病になり、続いて腎臓衰弱で毎週ごとに腎臓透析をし、毎日インスリンを注射し、頻繁に獣医に通っています。ボビーは犬のためにとても疲れはて、銀行の預金もみるみる減っていきました。動物には医療保険がないからです。

何と言っても犬は動物であり、人間とは違います。命は輪廻しているので、自然に死なせることは悪い事とは限らない、と時々私はボビーに言い聞かせました。「無理に犬の命を延長させることは、生まれ変わりを遅らせることになって、犬はあなたに愚痴るかもしれないわよ」と、私は冗談半分にボビーに言いました。

ある日、犬は亡くなりました。ボビーも数日間、とても悲しそうでした。ここ数年、ボビーの貯金はこの犬の治療のために使い切ってしまい、まるで犬は彼女に前世の借りを返してもらうために来たようでした。

小道の修行は、これら人間以外の生き物についての道理をはっきり説明していません。私から見ればボビーの修行はとても苦しいもので、とても長く修行しても、人間は何のために生きているのか、修行の目的は何かなど、まだ分かっていないようです。彼女は表の形式をしっかり守っていますが、内心では困惑しています。

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