在韓米軍は米韓同盟の問題、米朝交渉の対象にならず=韓国高官

2018/06/16
更新: 2018/06/16

[ソウル 15日 ロイター] – 韓国大統領府の高官は15日、在韓米軍は米韓同盟の問題であることから、米朝間の交渉の対象にはならない、との見解を示した。

トランプ米大統領は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との12日の首脳会談後、「挑発的で多額の費用がかかる」米韓軍事演習を中止する考えを示した。

韓国には1950─53年の朝鮮戦争の名残で現在約2万8500人の米軍が駐留している。

韓国大統領府の高官は「はっきりさせておこう。在韓米軍問題については協議されておらず、この問題に関する立場も変わっていない」と述べた。

また、12日の米朝首脳会談に先立ち、朝鮮半島の「早期の」非核化完了の目標について米朝間で協議が行われていたことも明らかにした。詳細には踏み込まなかった。

同高官は米朝首脳会議が行き詰まっていた非核化交渉を「よみがえらせた」と指摘した。

韓国大統領府の金宜謙報道官は15日に記者団に対し、北朝鮮側が、南北軍事境界線がある板門店を試験的に武装解除することを提案したと明らかにした。

報道官は、提案は南北が14日に開いた将官級軍事会談で行われたとし、韓国が武装解除を「積極的に検討する」と述べた。

*内容を追加しました。

Reuters
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