THE EPOCH TIMES

米中貿易摩擦 中国当局、1ドル=6.9元台付近の元安を容認か

2018年07月09日 17時00分

米国と中国は6日、互いに340億ドル相当の輸入品に対して追加関税を上乗せする措置を発動した。中国オンショア市場では、対ドルでの人民元相場は取引が開始してから下落したが、午後の取引でやや反発した。

一部のメディアは、中国当局は米中貿易戦の長期化で、輸出競争力を維持するために、緩やかな元安を容認する方針だとの見解を示した。中国当局は、今後為替介入を実施する「レッドライン」を、1ドル=6.7元台から、1ドル=6.9元台にと大幅な元安水準にする可能性が高いとみられる。

中国金融・経済データを提供するWIND資訊によると、6日オフショア市場が取引開始後から、ドルに対して元相場が下落した。北京時間同日正午、元相場は1ドル=6.6661元とこの日の安値を付けた。この5分後に、中国商務部が340億ドル相当の米製品に対して追加関税を課すると、報復措置を発表した。これを受けて、元相場が反発した。午後3時には、1ドル=6.6425元とこの日の高値を付けた。

北京時間6日午後4時半、オフショア市場では1ドル=6.6480元を付けて取引を終えた元相場は、前営業日比で約0.16%下落した。オフショア市場での終値は同0.05%下落して1ドル=6.6610元となった。

当日人民銀行が公表した対ドルでの人民元為替基準レートは1ドル=6.6336元で、前営業日の1ドル=6.6180元から0.0156元・元安ドル高水準に調整された。

ロイターがこのほど行った調査では、今後3カ月から6カ月の間、ドル高が続くとの見方を示した。

米中貿易摩擦で元安が一段と進む

元相場は3日、一時1ドル=6.72元台に下落し、11カ月ぶりの安値となった。同日、元相場のさらなる下落を回避するため、人民銀行の易綱・総裁などの高官が、元相場を「合理的かつ均衡の取れた水準で安定させる」と相次いで口先介入した。また、中国金融当局は為替市場で元買いドル売り介入を行ったとみられた。

人民銀行の公表では、6月1日の対ドルの人民元基準レートは1ドル=6.4078元だったのに対して、6月29日は1ドル=6.6166元となった。元は1カ月で対ドルで約3.25%と大幅に下落した。

ロイターが市場関係者を対象に行った調査では、米国は通商問題で中国への圧力を強化しているため、元相場が対ドルで一段と下落する可能性が高いとの見方が多かった。一部の関係者は、3.25%の下げ幅を回復するのに1年かかると推測する。

また同調査では、為替アナリスト60人は今後1カ月間、元相場は対ドルで1ドル=6.64元台で推移するが、年末に1ドル=6.57元台に下落し、来年には1ドル=6.50元台に上昇すると分析する。1年後の元相場が1ドル=6.80元~7.20元台までに急落する可能性を示したアナリストもいた。

人民銀「ある程度の元安を容認」

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