メキシコ便り

モンテッソーリ学校の『心の授業』今一番大切な心の教育

座禅はあらゆる年代の人々に非常に効果的です。もちろん子どもたちにとっても効果的です。メキシコにあるモンテッソーリ学校の校長先生は、週一回の「平和教室」という授業で、児童たちにある特別な瞑想法とその背後にある理念について学習させることにしました。

 

メキシコのシナロアにあるグアサべ・モンテッソーリ学校には子どもたちにとても人気のある授業があります。「子どもたちは大好きなのよ!」と校長のミリアム・ナヴァ・セルヴァンテスさんは言います。

この授業は3年前から始まりました。3歳から11歳の子どもたちが週一回、法輪大法で心と体について瞑想の鍛錬を学んでいます。

毎週金曜日になり、法輪大法の先生が「平和教室」の授業に姿を見せると、子どもたちは興奮して「法輪大法の時間だ!」と叫びます。

学校の「平和教室」のカリキュラムに法輪大法を導入しようと考えたセルヴァンテス校長は、その成果に大変満足しています。

 

校長先生はNTDのレポーターに送ったメールの中で、「法輪大法を始めてから、生徒たちの振る舞いがよくなったんです」と言います。

法輪大法には古くからの長い歴史がありますが、公衆に広まったのは1992年のことです。

 

法輪大法には、瞑想を含む、5つのゆっくりした動きの穏やかな動作があります。

子どもたちが瞑想しているかわいい動画は、Facebookに「私たちの学校では毎日子どもたちが平和に暮らせるよう尽力しています」というコメントつきで紹介されました。

動作に加えて、法輪大法には、「真・善・忍」という普遍的な理念に基づいた教えがあります。

 

子どもたちにこれらの理念への理解を深めてもらうため、法輪大法のボランティアたちは様々な授業を工夫しました。

ある授業では、児童たちは「美徳」と「(悪い行いに対する)報い」について学びました。

人がよいことをすると、その人は「美徳」を積み重ねることになり、その人には幸運がもたらされます。

 

しかし、悪いことをすると、「報い」を積み重ねることになり、その人は困難と闘わなければなりません。しかも人が誰かを罵ると、「報い」が増えるだけでなく、「美徳」を失うことになります。

興味深いことに、児童たちがロールプレイをするためにグループに分かれたとき、「美徳」を失うのを恐れて、誰一人として、他の児童を罵るふりさえしようとしませんでした。

 

別の授業では、「嫉妬」や「見せびらかし」といったよくない考え方が小さな石に書かれ、水の入ったボトルに入れられました。

ボトルのふたが固くしめられると、ボトルは水の中に落とされ、水底までまっすぐに沈みました。少しずつ小石をボトルから出していくと、子どもたちはボトルが次第に上に浮き上がってくるのを目にしました。すべての小石が取り除かれると、ボトルは水面に浮きました。

この小さな実験をとおして、児童たちは自分たちの心に否定的な考え方や感情を抱かないことの大切さを学びました。そうすれば、子どもたちも空のボトルのように、浮き上がって心が軽くなるのです。

 

セルヴァンテス校長によると、この授業のおかげで、「子どもたちは他者への思いやりの心が強くなり、喧嘩をせずに問題を解決するようになった」そうです。

「私は、マリア・モンテッソーリ氏が、『こどもたちの心の中によい考え方を植えつけなさい。たとえ、子どもたちには意味がわからなかったとしても。年月が経てば子どもたちは心の中でその意味に気づき、心の中はよい考えであふれることになるでしょう』と言ったのは正しかったのだと思います」

「私は、私たちが子どもたちのよい心を育んでいると信じています。そして、法輪大法の授業がその一つです」

ラジオSOHの取材に対して、「法輪大法の授業は子どもたちが大好きな授業です。モンテッソーリ学校で法輪功を行うことは、子どもたちがお互いを知り、より寛容になり、他者を思いやり、あらゆる生あるものを尊敬して、問題を解決して、平和を追求するのに非常によいことだと信じています」

「法輪大法がすべての人に与えてくれる恩恵に感謝します」とセルヴァンテス校長は言います。

 

※エポック・メディア・グループ 新唐人より転載