骨粗鬆症に良い薬膳

加齢とともに起きる身体の機能退化には、薬物(治)療法より、日ごろの養生がもっと大切かもしれない。薬膳はさまざまな養生法の中のひとつである。ただ、体質に合う薬膳の選択が難しく、作るのも面倒で、続けにくいため、なかなか実行できないことも事実である。しかし、今回選んだメニューは、簡単で、実行しやすく、続けやすいものである。

【材料】
 黒胡麻300グラム、くるみの実300グラム、黒大豆300グラム

【調味料】
 黒砂糖100グラム、塩15グラム

【作り方】
 1.黒胡麻、黒大豆を別々に香ばしく炒める。
 2.くるみの実と一緒にミキサーで粉末にする。
 3.できた粉末に黒砂糖の粉末と塩を混ぜる。
 4.ガラス瓶や缶の中に入れて冷蔵庫に保存する。

【食べ方】
 毎日朝晩各1回、毎回25グラムの粉末を適量のお湯で溶く。

【効能】
 加齢とともに肝腎機能の低下によるさまざまな慢性症状の予防と補助治療、例えば骨粗鬆症、耳鳴り、便秘、頻尿、腰痛、膝関節痛、記憶力低下などに使う。

 老化現象は、漢方医学から見れば、主に肝腎機能の低下によるものである。肝腎機能が良ければ、老化現象によるさまざまな症状を遅らせることができる。この薬膳メニューは、肝腎機能を補い、その機能の低下を予防することが主な目的である。
 

(甄 立学)