【紀元曙光】2020年12月27日

中国人について書こうと思うが、移民の是非について小欄は言及しない。

▼読者コメントに見られるように「中国人は日本に来るな」が大半であろう。その気持ちは筆者も分かる。限定的な意味では同感と言っても良い。あの中共による洗脳のひどさを、そのまま日本に持ってこられたら、たまったものではないのだ。

▼中共の党員で中級以上の地位にあれば、中央か地方かはさほど関係なく、利権によって得られる非正規の「副収入」がある。副収入は、その人物の道徳の分量に反比例して、多くも少なくもなる。表向きの地位は田舎の村長ぐらいでも、副収入によって巨万の富を得たお大尽党員がいるらしい。なんとまあ地に落ちたことか。たとえ嘘でも、中国共産党員は「為人民服務(人民に奉仕する)」ではなかったか。それが今では、堂々と愛人の数自慢である。

▼もう一つの成金党員の特徴は、まず自分の子を海外留学させて高学歴を得させ、その国に生活の基盤を築かせる。次に、家族を先に海外へ移住させ、自分だけ中国に残って形ばかりの官僚をする。こうした「裸官」は10数年前から知られているが、要するに、いずれ政変が起きて中共が打倒されることを想定して、党員が「逃げ場」を確保しているのだ。

▼その「逃げ場」の第一希望は米国だったのだが、米国移民局は今年10月2日、中国共産党員および党員だった者の移民ビザを許可しない方針を明らかにした。米国へ逃げられないとすると「不本意ながら日本」という選択肢がでてくるかもしれない。

▼現在、中国人を嫌う日本人は多い。筆者もそれは分かる。(次稿へ続く)