トランプ支持者「ワシントンの集会はメディアに歪曲された」

2021/01/08
更新: 2021/01/08

1月7日の米首都ワシントンは、前日のトランプ氏支持者たちの集会や行進、そしてその後の議会侵入騒動と打って変わって、静けさを取り戻していた。6日、連邦議会議事堂における侵入騒動を受けて、米当局は外出禁止令を発令し、厳戒態勢が敷かれた。

6日のワシントンで開かれた集会でトランプ氏は、選挙不正に抗議するため、議事堂まで行進しようと呼びかけた。一部の抗議者は議事堂に侵入し、大統領選結果を承認する上下両院合同会議は一時中断した。

多数の大手メディアやバイデン次期大統領、ペロシ下院議長を含む民主党、そして共和党議員もまた、トランプ大統領を「騒乱を扇動した」として批判した。

集会に参加した人々は、トランプ氏の演説や言動は挑発する内容ではなかったと語っている。

フロリダ州在住の海兵隊退役軍人トニー・グッド氏は7日、大紀元の取材に答え、大統領の演説には暴力を扇動する内容はなかったと述べた。「そのようなことは絶対にない。暴動を扇動することと、信念の上に立つことの間には一線がある」と強調した。「トランプ氏はただ、抗議する権利が誰にもあると言った。米国人が持っている権利だ」と付け加えた。

グッド氏は、1月6日を「十年戦争の初日」と呼んだ。「公平で自由な選挙、選挙の完全性など、米国のあるべき姿を取り戻すまで10年かかる、という意味だ」と述べた。「権力者は変化を望んでいない。支配階級になりたいのだろう」と語った。

この国のために立ち上がれ

同じくフロリダ州在住のエリザベス・ローウェルさんは、単身で不正選挙の抗議集会に参加した。彼女は、トランプ氏の演説は「情熱的」だったが、扇動的とは言えないと述べた。

彼女は多くの素晴らしい愛国者に会えたと説明し、集会や行進のなかで「不穏さは感じなかった」という。

しかし、メディアが描くトランプ集会と活動には失望していると述べた。「メディアは酷い伝え方をしているようだ。私たちは愛国心を持って大統領を支持するためにそこにいた」と述べた。

バージニア州在住のマーサ・トッドさんは、1月6日の抗議集会には支持を示したが、射殺事件が起きたことや、議事堂への侵入は幻滅していると述べた。

「いくつかの動きは残念なことだと思うし、メディアの報道にも失望している。全てが酷いものだったと描いている。まるで私たちはギャング、暴徒、暴力的だと。それは真実ではない」と強調した。

トッドさんは、希望は失わないと付け加えた。「私はバイデンを支持しない。彼の家族は犯罪一家だ。トランプ氏に反対する人がたくさんいる。彼らは嘘をつき、不正をし、盗みをする。彼らが不正をしている時にどうやって戦うのか」

保守派を自称するニューオリンズ在住のキャロル・ログレコさんは、集会と議事堂の行進に加わった。ログレコさんは、自由で公正な選挙を支持するために参加した。

「私たちは権利の多くを失い、社会主義やマルクス主義の社会になる寸前だと感じている」と危機感を表わにした。「子供たちや学生たち、そして私たちのコミュニティでは教化が見られる」「機会が失われる前に、声を上げるべきだと考えた」

ログレコさんは、6日の群衆の中に、抗議行動の扇動者がいたと言った。「落胆した。戦争のような気がする。これは哲学的な意味で、米国人の立場や権利、自由はどこにあるのか、という意味だ」と付け加えた。

フロリダ州で自営業を営むマイク・モリジョンさんは、バイデン政権に移る米国の現在を「悪い状況だ」と感じていると語った。

モリジョンさんの両親はキューバ出身で、フィデル・カストロが権力を握っていた1970年代に脱出するまで、苦しい生活を送っていたという。

「母は農業に従事させられ、4年間キューバを出て働いた。彼女は家族から離れ、17歳で1日14時間、サトウキビを刈り、果物や野菜を摘みに行かなければならなかった」と述べた。

モリジョンさんは、グローバリストのエリートと中国共産主義政権の支配下にある米国でも同じような未来が起こりうるのではないかと危惧している。また、トランプ氏は中国の共産党政権に立ち向かっていたと述べた。

「(トランプ氏が立ち向かったのは)グローバリスト、エリート主義者、中国だ。彼らは私たちに増税したいのだ」とモリジョンさんは語った。

モリジョンさんは、憲法を支持するため、民主主義者のために6日の活動に加わったと述べた。「私はすべての一般の人々のためにいる」と語った。

キム・クレイマーさんはニューオリンズから来た。彼女は、陽気で啓発的な一日だったと述べた。「互いに支え合いたい人々、国を支えたい人々、大統領を支えたい人々」が集まったと語った。

しかし、騒動が起きたことは想定外で「民衆のデモであり、それ以外は何も期待していなかった」とした。

「戦いはまだ終わっていない。でも、私たちは興奮しすぎたりしてはいけない。正しい人と誤った人を区別できるかどうかは、すべて公正な手段に委ねられる」

「私は神への強い信仰を持っている。私たちの祈りと神が見守ってくださることを信じている。信仰を持つ本当に良い人たちが采配すると信じている」と語った。

トランプ大統領は騒動を受けて、SNSのGab(ギャブ)で次のように発信した。「米連邦議会議事堂では、皆に平和的であるよう求める。暴力はだめだ!覚えておいてほしい。私たちは法と秩序の味方である。民主党の素晴らしい人々にも敬意を払おう」

(CHARLOTTE CUTHBERTSON/翻訳・佐渡道世)

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