THE EPOCH TIMES
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チベットの光
(kholkute/Creative Commons)
チベットの光(序文)

人生で重要なものは何であろうか。幸福(happiness)こそが重要である。しかしながら、わたしたちはこの問題を解決できていない。では、いったい何がわたしたちに幸...

Ssppeeeeddyy/Creative Commons
チベットの光 (1)

チベットの片田舎、シャアツェ地方と呼ばれるところには、美しく豊かな畑が広がっていた。その畑の中では、七~八歳ぐらいの少年が働いていた。

archer10 Dennis/Creative Commons
チベットの光 (2) 餓えと寒さ

父親の死後、ウェンシーとその妹のプダの生活はままならなくなった。彼らは、夏の間は畑で過酷な労働に耐え、耕作のできない冬になると叔母の羊毛織りを手伝って、市場に売り...

(Watchsmart/Creative Commons)
チベットの光 (3) 人情酷薄

叔父夫婦の支持者は多く、ウェンシー親子はそれに勝てず、彼らの提案を受け入れるしかなかった。しかし、親子三人は財産がとりあげられてからは、爪に火をともすような生活が...

(AAAAl/Creative Commons)
チベットの光 (4) 家財の返還拒否

そして、母は叔父と叔母、親戚、友人、隣人などを大きな客間に招いて盛大な宴席をもうけた。客人が席につくと、母はすっくと立ち上がり重々しく口を開いた。「今日は、息子ウ...

(Globalite/Creative Commons)
チベットの光 (5) 悲劇の始まり

叔父はまくしたてるなり、傍らにあった馬具用の鞭をとってウェンシーの母親を打ち据え始めた。妹のプダは驚き、ウェンシーと抱き合って傍らで震えていた。叔父は、打ち据え終...

(Greg Walters/Creative Commons)
チベットの光 (6) 報復の決意

ウェンシーの母は、ウェンシーに手に職をつけてもらい、人より抜きんでて、二度と騙されて人の顔色を見て生活しなくてもいいようにと願った。彼女と妹のプダは、働き口を見つ...

(Globalite/Creative Commons)
チベットの光 (7) 酒のうえでの過ち

ウェンシーは酒に興じ、酔って山道を登り始めた。歌えば歌うほどに、その声は高らかになり、気持ちよさそうな歌声が山谷に響き渡って、風が吹くと木々がそよぐので、それらが...

(Globalite/Creative Commons)
チベットの光 (8) 報復の立志

「お母さん!」 ウェンシーには母の苦悶と憤怒の表情が見て取れたので、心痛で耐えられなくなり、涙が零れ落ち、それが母の顔と衣服を濡らした。妹のプダも一緒に泣きながら...

(eriktorner/Creative Commons)
チベットの光 (9) 師事

ウェンシーが出発した後も、母は名残惜しそうに遠くまで見送り、その手をとると涙ながらに彼を見つめた。この眉の濃い息子は成年に達したものの、ここまで無数の苦労を経験し...

(IMs BILDARKIV/Creative Commons)
チベットの光 (10) 帰れない家

光陰矢の如し。ウェンシーがここウェイツァンに来てから早一年が経とうとしていた。

(Joseph A Ferris III/Creative Commons)
チベットの光 (11) 殺人呪術

ウェンシーはここまで言うと、たまらずに泣き出して嗚咽しながら続けた。「ですから、私はまだ家に帰れないのです。どうかわたしを憐れに思って、もっとすばらしい呪法を教え...

(Eleephotography/Creative Commons)
チベットの光 (12) 悪因悪果

ウェンシーが呪法を修してから十四日目、叔父ヤンツォンの長男が結婚式をあげることになり、宴会に多くの客人が招かれた。以前、叔父夫婦とともにウェンシーたちを馬鹿にして...

(Jordi@photos/Creative Commons)
チベットの光 (13) 殺人の実行

「まさか!」 「馬の一蹴りで家屋が倒壊するなんて…」 数人がその声に応えた。

(Göran/Creative Commons)
チベットの光 (14) ウェンシーの殺害計画

村人が声のする方を見てみると、ウェンシーの母が自分の衣服を破った布きれを棍棒に結びつけて、大声で叫びながら近づいてきた。彼女はその棍棒を振りながら大声で笑い、それ...

(archer10/Creative Commons)
チベットの光 (15) 報復の継続

ウェンシーはここに至って、村人たちが彼を殺害しようとは思ってもみなかったが、それから数日後にあるヨガ行者が当地を訪れ、彼に会おうとした。彼に会うと、ウェンシーは始...

(Kenno_mcdonnell/Creative Commons)
チベットの光 (16) 送金の計

ウェンシーはひとしきり泣くと、親戚を訪ねよという手紙のくだりに思い至り、涙を拭うと行者に尋ねた。「あなたは、私の親戚がどこの山村に住んでいるのか知っていますか。知...

チベットの光 (17) 雹を降らせる法

ウェンシーは黄金七両を手に入れると、行者に一銭を与えたので、行者はたいそう喜んだ。それからラマの母に七銭を与え、ラマには黄金三両を供養して言った。「私の母は、雹を...

(Eleephotography/Creative commons)
チベットの光 (18) 追手

ウェンシーとフェイマオタイは呪法が成功したのを確認すると、自分たちの風雨を招く能力を目の当たりにして、他人の命運をほしいがままにできたかのように感じた。この二人の...

(Eleephotography/Creative Commons)
チベットの光 (19) 偽の手紙

フェイマオタイは気功を長年修行していたので、軽功で駆けるかのように、普通の馬では追い付けなかった。彼はただ村民たちと遊ぶだけであって、村人が一生懸命に追い付こうと...

(Getty Images Europe)
チベットの光 (20) 正法への願い

ウェンシーは最後には仇を討ち、母親の願いを叶えた。しかし、一定の時間が過ぎ、いざ仇を討ってみると、呪法の成功は過去のものとなり、ウェンシーを待っていたのは言い知れ...

(archer10 (Dennis)/Creative Commons)
チベットの光 (21) 聖者到来の夢

【大紀元日本11月9日】ロンツァ地方に、「マルバ釈師(※)」という人がいた。彼はインドのノノバ尊者に直接師事し、大きく成道した尊者だった。ウェンシーは、「マルバ釈...

(Cea/Creative Commons)
チベットの光 (22) ラマの耕作

【大紀元日本11月16日】このとき、ウェンシーはロンツァ地方の近くまで来ていた。彼は、道行く人々にマルバ尊師がどこに住んでいるのかを聞いて回ったが、予想に反してこ...

(Eleephotography/Creative Commons)
チベットの光 (23) 何のために正法を求めるのか

【大紀元日本11月23日】ウェンシーはラマが去ったのを見届けると、思わずおいていった酒瓶を取り上げ、「ゴクリ」と一口含むと、やおら畑を耕し始めた。畑をやり始めてか...

(Goran Hoglund/Craetive Commons)
チベットの光 (24) 再度、雹を降らせる

【大紀元日本11月30日】ウェンシーは師父を供養するために数日もロツアウ谷で物乞いした。彼は物乞いしてきた裸麦で大銅燈、酒、肉を買った。そして、余った裸麦を頭陀袋...

(Joseph A Ferris III/Creative Commons)
チベットの光 (25) 再度の殺人

【大紀元日本12月7日】雹を降らせた後、ウェンシーはまた師父の所へ戻り、正法を求めた。 「先生、わたしはすでにツゥダとリンバの収穫をふいにしました。どうか私に法を...

(Greg Walters/Creative Commons)
チベットの光 (26) 山頂の石小屋

【大紀元日本12月14日】明くる日の早朝、尊者はウェンシーを呼びつけて言った。「怪力君、昨日の話は少し勘気に任せて言い過ぎたから、気にしないでくれ。君は体が丈夫そ...

(Eleephotography/CreativeCommons)
チベットの光 (27) 石屋を建てては壊す

【大紀元日本12月21日】ウェンシーがこの石屋を建ててから、しばらくの時間が経過した。彼は疲労や孤独の労苦を思わなかったばかりか、このとめどない仕事の間は、母親の...

(Reurinkjan/Creative Commons)
チベットの光 (28) 風水のよくない建物

【大紀元日本12月28日】時間が経つにつれて、ウェンシーは建物全体を壊し終え、木材と石材全部を山の下へと運んだ。すべての工程を終えると、師父はウェンシーを北の山の...

(Eleephotography/Creative Commons)
チベットの光 (29) 十階建ての僧坊

【大紀元日本1月4日】「師父…」ウェンシーはこの二文字を言おうとしたが、すぐに呑み込んだ。彼は本来、背中の傷を師父に見せたかったのだが、思いを馳せれば師父に罵られ...

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