病院で遺体がなくなる、臓器売買疑う遺族

2009/07/07
更新: 2009/07/07

【大紀元日本7月7日】中国山東省新泰市で、交通事故で亡くなったある男性の遺体が病院から消える事件が起きた。遺族は遺体が臓器売買に使われたと疑い、病院側に説明を要求したが、病院側が遺族に10万元(約140万円)の和解金を支払った。

中国紙「新京報」(6月28日付)によると、6月16日、新泰市に住む李玉林さん(22)が交通事故にあって死亡した。遺族が二日後の検死当日、指定された病院に到着したときには遺体はすでに病院になかった。

李玉林さんの従兄によると、病院の職員から、遺体は前日すでに別の場所へ搬送されたと伝えられ、遺体の臓器が売買された噂もあったという。病院側に説明を求めたところ、病院側が間違って火葬したと説明したが、納得のいかない遺族らはその対応に激怒し、病院の窓を割るなどして暴れたため、現地警察が警官100人以上を動員して鎮めたという。

李玉林さんの従兄によると、すでに病院側から10万元(約140万円)の和解金が支払われた。

同病院は、新秦市の新●(水編に文)鉱業集団の所属病院。同鉱業集団は07年に炭鉱内の崩落事故で労働者182人が死亡した。所属病院の病院紹介では、腎臓移植などの臓器移植手術も行うという。

(肖シンリ)
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