中国人集団自殺、シドニー難民留置センター(続報)

2005年06月21日 05時52分
 【大紀元日本6月21日】オーストラリア・シドニーのヴィラウッド難民留置センターで18日発生した中国人難民による集団自殺事件は豪州全体を驚愕させた。シドニーのテレビ局は午後4時から一斉に関係報道を行い、各メディアもヘリコプターなどからの生中継放送を続けた。これは中共外交官・陳用林氏の亡命事件に続いて、オーストラリア社会に大きな衝撃を与えた中国人関連のニュースであった。今回の事件は、ここ30年来の豪州最大の集団自殺事件と言われている。なぜ自殺未遂者たちはこのような極端な選択に迫られたのか、彼らは死んでも中国に帰らない理由とは。彼らがいた留置センターで一体何が起きたのか、彼らはどのような人たちで、現在の情況はどうなのか、各メディアが注目している。

 難民留置センターの情報によると、当初は40人ほどの中国人が集団自殺を計画していたが、事前に情報が漏れたため、午後1時55分頃、保安員は庭に出るすべての出口を封鎖した。それにもかかわらず、中国人5人が中から走り出て、庭にいた中国人と一緒に手首を切り自殺を図った。女性一人と、男性が12人だった。

 自殺未遂者の情況について、難民支援連盟のメンバーであるジャマル・ダウド氏は「男性の自殺未遂者はみな適切な治療を受けることもなく、庭の芝生の上に2時間以上放置され、その後も病院に搬送されることもなく、隣の一号棟に監禁された」と言う。

 今回の自殺を図った中国人の多くはクリスチャンであった。情報によると、事件当日の朝早く、教会活動のとき、自殺を図った中国人女性・黄小娜さんは友人に、天国への道について尋ねていた。

 自殺を図った中国人男性らと同じ3号棟に留置されている、中国人・王波さんによると、中国人12人が自殺を図り、ナイフで手首を切り横になっていたのは、留置センターによる人種差別への抗議だという。また、自殺の最大の原因は、オーストラリア移民局と中国共産党とが手を結んでいることであるという。中国政府官僚が留置センターを訪問したことは多くのメディアが報道していたため、こうした状況で強制送還などの事態の悪化を難民たちが心配していたようだ。

 留置センターにいる中国人たちは、中共官僚の訪問を恐れ、自分たちの情報が中共官僚に渡されたことで、彼らの個人情報のほかに中国にいる親族のアドレス、電話などを知られ、帰国後続けて投獄されるのを恐れていることが、35人の保護ビザの署名済み申請要望書からもうかがい知ることができる。留置センターの中国人の話によると、彼らは依然として何の希望も見えないまま、中共とオーストラリア政府が手を組み難民たちを追いやろうとしていることが、今回の事件の発端といえる。

 今回の自殺事件について、野党は直ちにテレビ放送を通して、与党の制定した難民修正条例を質疑し、ハワード首相が発布した難民への政策と留置センターへの配慮が足りず、ただ子供連れの難民親子に関してのみの改善にしかすぎないと非難した。
 
 留置センターで見つかった保護ビザ申請書は次のようなもの。

関係する官員へ:

 私たちはヴィラウッドの難民留置センターで監禁されている中国人です。今私たちは保護ビザを申請します。すべての難民たちはみな同じ理由で避難しているのです。

 私たちは独裁統治下の中国から逃れて避難の保護を求めていました。しかしオーストラリア移民局は私たちの具体的な情況を中国政府の官員に知らせたのです。私たちは自分たちの安全を心配し、さらに中国にいる親族たちの安否を心配しています。オーストラリア移民局が情報を渡したため、中国の官員が私たちの詳細な情況、私たちの中国にいる親族の名前、電話番号とアドレス、パスポートのコピー、私たちが保護を申請する内容、さらに結婚証明書までの情報を持っています。

 このような情況の下で、私たちは中国に送還されることを恐れているのです。なぜなら私たちが一旦中国に送還されれば、審問や投獄に直面することになるからです。

 同情および理念の心をお持ちいただき、私たちの避難申請を受け取っていただけることを願っています。どうか避難を申請する傷心した人たちを見捨てないでください。

 神である父のご加護がありますように アーメン

 被害を受けた監禁者と非難を求める者たち

 代言執筆者:王波(音)

(その他34名の人名は省略)

(シドニー=駱亜/撮影・喜蓮)


(注:大紀元記者は難民留置センターから自殺者宣言などの資料が直接手元に届けられているので、今後続報があります)
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