米国:インドの非軍事用原子力開発に、全面協力

2005年07月22日 17時19分
 【大紀元日本7月22日】RFA(ラジオ・フリー・アジア)によると、ブッシュ大統領は18日、米国訪問中のインドのシン首相を会見した際、インドの非軍事核エネルギー分野に、初めて全面協力する意向を表明した。

 これまでに、米国はインドに核技術の輸出を禁止していた。この決定はブッシュ政権の重要な政策転換であると国際社会は受け止めている。ロイター通信は「インドは核拡散防止条約(NPT)に加盟していないし、パキスタンと核軍備を競争する経緯もある。この劇的な新政策で、ブッシュ政権はインドの核所有国の地位を黙認したことや、インドに協力することで中国を牽制する意図がみられる」と分析した。
 
 18日に米国到着のシン首相に米国側がホワイトハウスで歓迎レセプションを開いた後、ブッシュ大統領はシン首相と二国間の会談を行った。同夜、ブッシュは官式の晩餐会を開き、シン首相の訪米を祝った。米国の歓迎姿勢は、米印両国間の友好関係転換の重要性を強調するためであると米国側が表明した。

 ブッシュ大統領の発言に対して、シン首相は、19日に改めてアメリカの上下両院で演説を行い、米国と更なる堅固な関係を構築する意向を表明したほか、大量破壊兵器拡散阻止の責任を果たすことを約束した。首相は、今回の訪米で、ブッシュ政権と16項目の協力計画を締結するとされている。

 シン首相が発言する前に、下院は決議を採決し、米印関係の改善を確認すると同時に、インドとパキスタン両国間の摩擦を平和的な外交手段で解決することに期待する意向を表明した。多くの米国下院議員は、インドが国連安全保障理事会常任理事国入りを支持すると述べた。

 民主党議員ジェリー・アクマン氏は、両国間が達成した協議は、米国のインドに対する態度の根本的変化の反映であると示した。議員によると、冷戦以来インドと疎遠であった米国は、インドを旧ソ連の盟友であるとの見方をやめ、世界でも大事な役割を果たす大国として、アジアの重役として認識しているという。
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