大陸における貧富の格差は既に危険水域に

2005/06/01 18:07
 【大紀元日本6月1日】大陸における貧富の格差は顕著であり、500万人が1000万元以上の資産を保有する一方で、2億人の生活が極度の貧困の中にある。二極分化はますます激しくなっており、最富裕家庭と最貧困家庭の金融資産の格差の比率は359倍になっている。大陸の都市-農村の平均家庭収入のジニ係数は0.561に達しているが、世界標準からみて、ジニ係数が0.6に達すると、社会動乱が随時発生する危険状態となる。

 聯合報の報道によると、陸委会(台湾行政院大陸委員会)が銘伝大学 許志嘉助教授に委託して行った研究調査から、次のことが明らかになった。大陸で最も高価な豪華住宅は上海にあり、住宅一棟の販売価格が1億3000万元(約16億円)に達する。同時に、大陸の各地では、立ち退きで住む家を無くしたことに抗議し、街頭で抗争を行う事件が度々発生している。

 また、富が少数の富裕層に集中する傾向が日益に顕著になっている。現在、大陸では500万人が1000万元以上の資産を保有する富豪であり、このうち2万人の資産が1億元に達している。一方、農村地区においては、平均年収637元以下の絶対貧困人口が約3000万人存在している。年収800元を基準にした場合、大陸農村における貧困人口総数は1億人に達する。

 大陸政府の統計によると、大陸では5600万人が貧困生活を送っているということだが、世界銀行の推計では、この数字が2億人となる。国連の統計によると、大陸では、毎日の生活支出が1ドル未満の者が人口の18%存在し、都市のどの界隈においても貧困者を見かけることができる。

 都市-農村の消費格差を次のように例示する:80年代初期、中期において、中国の都市-農村の経済格差の数字は2.2~2.3倍であった。しかし、80年代末、90年代初頭になると、都市住民の消費水準は、農村住民の2.8~3.0倍前後となった。90年代中期において格差は3.3~3.4倍となり、21世紀初頭になると、この格差は更に拡大し、3.5倍を超える水準に達している。

 収入格差を計る国際的な基準であるジニ係数に従うと、0.3以下が最善、0.3~0.4が正常、0.4を超えると警戒、0.6に達すると、社会動乱が随時発生する危険状態となる。

 大陸における都市-農村家庭収入のジニ係数(収入格差の比)は0.561であった。この数字から明らかなことは、大陸における貧富の格差は、正常な安全ラインにある西方先進国家のジニ係数をはるかに超えており、既に危険水域に直面している。
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