【簡美育作品集】『静観』・その四

2005年06月17日 00時45分
 【大紀元日本6月17日】紫色のシネラリアから、生命の持つ活力と熱情が感じられる。先を争って開花した花が、美しく、純真に描かれている。黄金色の大地は、背景から前景と葉身まで、全体的に一色となって、極めて古風で素朴で、雄渾である。この絵から感じ取られる質素で落ち着いた心は、筆者の内なる心の表れであろう。
藤籠と赤い茶の花(38cm×40cm/1999年)


 赤色の茶の花が極めて緻密に描写されている。花びらは幾重も寄り集まり、新しくて柔らかい花の蕊から滴り落ちるようであった。葉身は主脈だけを残し、単純且つ分厚く描かれている。藤籠のいかにも丈夫そうで揃った網目が、花と対照の妙を成している。
いちはつ(29cm×38cm/1999年)


 梵谷のいちはつの花は、激情と個性が満ち溢れていた。画家は個人の観察と考えを生かして、初めてこのような艶やかで自在な花の容顔を描き出すことができる。作画することに近道はない。異なる主題、異なる材質を試し、絶えず描くことで、問題を発見したら直ちにこれを解決するうちに、個人のスタイルが実践の中で形成されるものである。

 *画家のプロフィール  簡美育:画家、1953年台湾省南投生まれ。台湾密画の画法による花鳥絵画を得意とする。幼少時から絵画に親しみ、台湾芸術大学美術科卒業後、1987年台北市立美術館で初の個展を開催。20二十数年の間に、その画風はしばしば変更されたがをえてい、近年の制作された密画の画法による作品群は、台湾美術界にで絶賛された。完璧な構図及び技法に加え、西洋絵画の明暗法も取り入れられているのが、その特徴となっている。一連の作品は、「万物を静観すれば、自然にその内在する生命力の強さがわかる」という、独自の自然観に基づいている。代表作の『竹雀図』は、歴代における竹雀の密画絵画の中でも、宋の巨匠徴宗に次ぐ名人作だと言われています。代表作である『竹雀図』は、歴代の竹雀密画作品中、宋の巨匠・徴宗に次ぐものと、高く評価されている。)

(廖雪芳執筆)

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