黄 山

2005年05月21日 07時42分
 【大紀元日本5月21日】黄山(こうざん)は、中国安徽省黄山市の南部に位置し、東北から南西の方向に連なる山々である。中国五岳と呼ばれる、崋山の険しさ、泰山の雄大さ、衡山の雲の眺め、亘山の滝などを全て備えた、中国でも有数の景勝地である。明の時代の徐霞客という地理学者は、「五岳より帰り来たりて山を見ることなし、黄山より帰り来たりて岳を見ることなし」(五岳(泰山、華山、衡山、亘山、嵩山)から帰った者は、そのすばらしさのために普通の山など目に入らない。しかし、黄山から帰った者は、五岳さえも目に入らない)という名文句を残している。伝説によれば、黄山は秦以前には「三天子都」と呼ばれていたという。黄山の象徴ともいうべき天都(てんと)蓮花(れんか)、光明頂の三峰を天帝が居住する仙都に見立てたのである。伝説上の帝王・黄帝が容成子(ようせいし)浮丘公(ふきゅうこう)という二人の仙人を左右に引き連れ、この山に来て仙薬を調合し、それを飲んで仙人となり昇天したという伝説があった。唐の時代、玄宗皇帝がこの黄帝伝説にちなんで黄山と改名したと伝えられている。

 黄山を特に際立たせているのは、「四絶」と呼ばれる奇松(岩山にしっかりと根を張り、枝を伸ばす松)、怪石(天に向かって屹立する奇怪な形状の岩山)、雲海、温泉という4つの奇景である。

 山の峰を彩るたくさんの松は、千姿万態であり、絶壁に倒懸するもの、山嶺に屹立するものなどがあり、とくに人目を惹く松は、「花」、「梅」と名づけられている。岩は、動物や人間のような様々な形があり、見る人を楽しませる。黄山に広がる雲の眺めは素晴らしく、霞のような雲海が山々を包み込む様子はまるで仙境に降り立ったような気分である。黄山の温泉は朱砂泉とも呼ばれ、紫石峰下に湧いており、水温は一年中42度。入浴、飲用ともに可能である。太古の世、黄帝がこれを飲んだとたん、白髪が黒くなり、若さを取り戻したという伝説がある。

 黄山には「四絶」のほかに、滝が有名である。特に、九匹の白い竜が空に舞い上がるように見える「九龍滝」は、名所のひとつである。また、桃花峰にある「人」という文字の形をした滝も有名であり、雨上がりの時、紫雲峰と朱砂峰の谷間に勢いよく「人」の滝が流れてくる様は圧巻である。

 黄山の三大主峰のうち、最も高い峰が蓮花峰であり、海抜1,860メートルである。黄山の中部に位置する玉屏楼から前方を眺めると、蓮花峰はまるで蓮の花が咲いているように見えるのである。

(世華ネットより)
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