緻密で雅やかな蘇州古典庭園

2005年07月08日 06時19分
 【大紀元日本7月8日】蘇州古典庭園は主に私有の庭園を中心になっています。春秋の時代(紀元前514年)に始まり、五代の時代に徐々に形成し、宋の時代に熟成し、明の時代に集大成しました。

 清の時代の後期に至って、既に百七十か所のさまざまな庭園がありました。現在、無傷で保存されているものは六十数か所しかありません。例えば、すっきり明るく、古典的で雅やかな水亭に花と樹木が生い茂げり、ぬれ縁がくねくねと続いていて、江南水郷の特色を濃厚に出ている拙政園。また、ぬれ縁が高い天井を一周し、奇抜な岩石でそれぞれが異観を呈し、呉中の最高の名庭園と称された「留園」。そして、静かな小山に、つづら折りの清水が優雅に添いより、宋の時代に造られた「滄浪亭」。曲がりくねった小道が奥深い静かな所に通じる小道など、庭園全体が精巧で上品にきちんと整っていて、庭園の中の至宝と言われる「網獅園」。林立する石造獅子、迷宮入りするように静寂な道探し、限りない変化に富む獅子林。中国の四大名庭園のうち、拙政園及び留園は二位を占めています。

 蘇州庭園は建築、山水、観賞用の花と樹木の組み合わせで出来上がた総合芸術品です。自然、建築、絵画の美しさを集大成しています。

 蘇州庭園の類になるものの面積は、小さくて6.6アール未満、通常は約27~33アールで、あまり大きくない広さです。しかし、造園に於ける芸術及び体裁に非常に工夫を凝らし、構造配置は特に千変万化に富みます。生活を供にする庭園を自然に表現する技術を創造し、現代都市にいて郊外の自然を享受できるものを作り上げたのです。蘇州庭園は一般的に水上庭園のような造り方で、江南の風情に富みます。構造に於いては、小さいながら緻密で精巧にできています。色彩においては、しっくい塗りの壁にインディゴ(黒に近い紺色)の瓦、栗色の柱など全ては自然のままにしています。空間においては、時には明るく開けていて、時には湾曲で靜かな造りで、あずや、花、木が隠れたり、露呈したり、神秘に包まれる庭園造りです。そして、あずまやの中には、赤い木材の家具や名家の書画、掛け軸、盆栽などで装飾し、麗しく上品な趣を表します。

 蘇州庭園は鑑賞の価値が極めて高く、芸術性及び歴史文化の研究にも非常に価するものです。
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