前チェコ大統領ハヴェル氏:共産主義に対する最良の武器は道徳

2005年05月30日 09時12分
 【大紀元日本5月30日】ヴァーツラフ・ハヴェル氏は5月25日、米国ナショナル記者クラブ主催の座談会で、中国、ブラジル、ベラルーシおよびミャンマーなどの共産党統治の国家存続問題について、出席者たちと交流した。チェコ共産党統治下で迫害され、投獄されたハヴェル氏は、共産党についての切実な体験と認識を語った。また、『九評共産党(共産党についての九つの論評)』の引き起こした百万人脱党ブームと、平和的な方法で中共を解体させる問題について、「共産主義に対する最良の武器とは、武力ではなく、それは道徳、理念および知識という名の武器である。それは危険を前にして、勇敢に立ち向かって真理を擁護するための最良の方法でもある」とハヴェル氏は言う。今年の2月に、12年間にわたるチェコ大統領職務が任期満了となったハヴェル氏は、詩人、劇作家および思想家でもある。

ヴァーツラフ・ハヴェル氏(大紀元)

 ハヴェル氏は、従来の社会変革のような激烈な対立や民衆運動とは違い、89年にチェコ共産党の一党独裁統治を覆した無血革命として知られる「ビロード革命」の代表人物。同氏は共産主義について、「人々は共産主義体制を転覆させる経験はなかったが、その体制の構造はその短命さが運命づけられていた。ヨーロッパは1989年に共産党体制が危機に陥ったとき、知識界や精神運動による反発の力が増すにつれて、ヨーロッパにおける共産主義は解体するに至った」と述べた。

 ヨーロッパ衛星会社が中共政権の圧力のため、新唐人テレビ局がアジア向け放送を中断した事件について、「独裁国家と取引をする会社は、その取引にもたらされた影響をはっきりと認識しなければならない。彼らの商業活動は果たして人民のためなのか、それとも政府の独裁統治を強めたのかを、自問してほしい」とハヴェル氏は述べた。

 米国がテロリズムへの反撃を重視するあまり、共産主義の問題をなおざりにしたことについて、「テロリズムへの対抗として、従来の軍事保安などの措置よりも、世界中の政治専門家たちに、テロリズムの支持者たちの背後にある要素についての研究を深めてほしい。もしテロリズムの支持者がなくなれば、テロリズムも存在しなくなるからだ」とハヴェル氏は語った。

(記者・薛力)

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