学者の憂慮:中共はその手をすでに台湾政治に伸ばした

2005年04月20日 09時28分
【大紀元4月18日】(大紀元総合報道)18日午前、中国大陸の国務院台湾事務弁公室(以下は「国台弁」と略する)は、政府筋の新華社を通じて、中共総書記胡錦濤が親民黨の宋楚瑜主席を大陸訪問に招いたことを発表した。これに対し、民進党議員団は、個人的訪問に対してはノーコメントだが、公的権力に関わるところは、共通認識確認後訪問したほうがいい、旨を表明した。民進党の副主席である蘇貞昌は、政党の間に、政党の利益を国家並びに国民の上に置いて、お互いに我勝ちに争うにはいかない、と述べた。淡江大学米国研究所所長である黄介正は、「北京の手は、すでに[台湾]国内政治に伸びた」ことが確かめられるだろう、と強調した。

国民党の秘書長である林豐正は、大陸へ出発すると同時に、「国台弁」は18日午前中、政府筋の新華社を通じて、中共総書記の胡錦濤は親民黨の宋楚瑜主席を大陸訪問に招いたことを表明した。親民党側は、この招待を喜んで受け入れ、そして近いうちに関連することを対岸と相談する上層部の代表を派遣する。また親民党は、宋楚瑜の大陸訪問時期は、5月14日の任務型国会代表選挙を行う前に決まる。

緑陣営:公的権力に関し共通認識をもって訪問を

民進党議員団の18日に開かれた記者会見で、民進党立法院の議員団幹事長である頼清徳は、連戦、或は宋楚瑜の中国大陸への訪問に対して、議員団の態度が一致で、即ち、個人的訪問に対してはノーコメントだが、公的権力に関わるところは、共通認識確認後訪問するべきだ、と述べた。

民進党議員団書記長である陳景峻は次のように指摘した。連戦、宋楚瑜両氏が中国を訪問する際、国民の利益及び憲政秩序に違反することをしてはいけない。両岸、国防、そして外交は大統領の職権範囲内のことで、与党の民進党政府は、連戦に権限を授けたことがないので、もし、連戦は中国と条約を結ぶと、明らかに憲政秩序違反になる。国民党、或は他の中国を訪問しようとする政党は、熟考の上に実行すべきである。

彼は、いかなる政党も、台湾二千三百万国民を代表することはできず、どんな政党も、中国を訪問する前に国内の共通認識をもたなければならない、と表明した。

頼清徳は、修正された憲法の第五条は「政党の目的、或は行為は、中華民国の存在、或は自由民主の憲政秩序に危害を与えることは、違憲となる」と規定されており、これは最も基本の共通認識であり、誰でも従うべきで、どんな政党でも中華民国の主権の存在を否定することができない、と連戦に注意を与えた。

蘇貞昌:国家の法律を尊重すべきだ

民進党の蘇貞昌主席は、宋楚瑜の訪問に対して、次のように指摘した。中国大陸に着いた後、公的権力に関わる国家の法律を尊重すべきで、国民全体の利益に関わるところには、国民全体の共通認識を持たなければならない。政党はくれぐれもお互いに争わないようにしてほしい。政党の利益を国家並びに国民全体の利益の上に置くのは妥当なことではない。

宋楚瑜は出発する前に、再度、陳水辺と面会する必要があるかどうかについて、記者の質問に返答するとき、蘇貞昌は次のように語った。宋楚瑜はどんな決定を下すのか、まだ不明なので、今これにコメントをするのは適当ではない。

黄介正:北京の手はすでに国内政治の範囲にまで伸びている

淡江大学米国研究所所長である黄介正は、これに対して、次のように強調した。「北京の手はすでに[台湾]国内政治に伸びている」「中共は台湾に対して、象棋を打っているのではなく、囲碁を打っている」ので、台湾は慎重に対応しなければならない。

黄介正は、次のように指摘した。北京の当面の台湾に対する策略は「主動、弾性、そして赤いラインが明らかにされている」それに、中共の台湾に対する策略は、多くの面を含む。野党リーダーのほか、台湾のビジネスマン、台湾の農民なども含めている。これらのことからも、台湾への影響は大きい。

この他、宋楚瑜は青い陣営の有権者からの圧力を背景に臨んでおり、国民党と親民党との競合、そして親民党と民進党との関係は、北京の新しい策略によって変わる可能性などの要素があるので、少し見守る必要がある。
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