国連独立調査委、石油食糧プログラムに不正疑惑

2005年08月18日 14時12分
 【大紀元日本8月18日】中央社によると、イラク「石油と食糧交換プログラム」不正疑惑に関する独立調査委員会は8日、当プログラムの責任者ベノン・セバン補佐がバック・マージンを受け取ったとの最新報告を提出した。国連アナン事務総長の右腕といわれるセバン氏は当報告発表の前に、アナン氏に対して書簡を送り、自分は国連内部の政敵にぬれ衣を着せられたと訴えた。

 8日午後、国連秘書室のマーク・マロック・ブラウン事務次長は記者会見で、アナン氏が今回の調査報告に重大な関心を示し、セバン氏の外交特権による免除権を剥奪すると発表。また、同収賄疑惑の容疑者、前国連職員アレクサンドル・ヤコブレフ氏の外交免除特権も既に取り消され、本人は拘留されたという。

 前米連邦準備銀行制主席ポール・ヴォルカー氏が率いる独立調査委員会は、これまで「石油食糧交換プログラム」が規定に違反したことと、利権に絡んだことの2件を報告し、公表した。3回目である今回の報告は、国連職員の収賄及び違法収入を明確にした。

 報告によれば、セバン氏は石油販売権の割り当てに絡み、15万米ドルをリベートとして受け取り、ニューヨークの銀行口座に振り込んでいた。また、ヤコブレフ氏は、関連先に対して入札情報の販売を企んだが、結果として失敗。しかし、ヤコブレフ氏はこれまで他の国連計画に関与し、130万米ドルの賄賂を受け取り、海外の銀行口座に振り込んでいたことは、多くの証拠によって明らかになったという。

 フセイン政権時代のイラクは国連の経済制裁を受けていた。国連は人道支援策として「石油食糧交換プログラム」を実施したが、フセインに私腹を肥やすことに利用され、17億米ドルの利益がフセインのポケットに入った。今回、アナン事務総長は、総費用650億米ドルに達する当プログラムの執行期間中に発生した不法収入事件の究明に関して、既に独立調査委員会に依頼した。しかし、アナン事務総長が影響力ある立場を利用して、息子が勤めていたスイスの会社に協力し、契約を獲得した疑惑も指摘されている。さらなる調査結果は9月に予定されている。
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