四川省安岳県:強制造成工事、抗議農民4人が重傷

2005年11月20日 11時00分
【大紀元日本11月20日】中国四川省安岳県政府が11月10日、岳陽鎮解放村1社の畑に造成工事を強行するため、千人余の警察を派遣し、抗議する村民に暴力を振るったほか、村民が半年かけて作った野菜をすべて損壊した。負傷した村民が多く、4人が重傷で病院に運ばれ、9人が連行されたことが調査により明らかになった。

 事件の発端としては、2002年から政府が村民の土地を収用しはじめたが、失業保険や就職先の確保などの問題は未だに解決されていないため、村民は生活保障がなされなければ農地を収用されないように、今月から土地の見張りなどの抗議活動を行った。

 解放村には598人しかおらず、政府が土地を売却した後、社会保険の費用として村民の所得から341万元余(5千万円相当)を控除したが、未だにいかなる保険手配や就職先の確保もしてなかった。にもかかわらず、村民の土地問題はすべて円満に解決されたとテレビで公に宣伝した。政府のそうした行為が村民の不満を巻き起こした。関係筋によると、当局は村民の農地を強制的に安く買収しておきながら、高価格で不動産の開発企業に売却し暴利を得たという。

 11月から、村民は農地を開発業者に施工されないよう毎日見張り始めた。11月10日午前8時ごろ、政府側は千人余の警察を派遣し、畑に強制的に侵入し開発業者に施工させた。

 警察が侵入後、バリケードを設け、車両と歩行者の通行を止めた。大音量スピーカーで、村民に10分以内に現場から撤去するようにと命じ、高技術の観測装置も設置した。

 警棒を持った武装警察官らは村民を閉じ込めてから、認識番号のないニセの警察に命令して村民9人を逮捕させた。

 村民によると、村民・陶世さん(80)は事情分からない内に警察に殴られ、意識不明になった。息子夫婦はたすけあげようとしたため警察に連行された。村民らはそれをみて激怒し、警察に詰問したところ、同様に連行されたという。

 村民の康さんも殴られ重傷を負い、孔凡碧さん(75)は警察官にフォークリフトの上から地面に引き摺り下ろされたため負傷し病院に運ばれた。村民の劉さんは殴られ意識不明となり、いまだに意識は戻っていない。

 村民を鎮圧した後、警察はフォークリフトで畑を荒らし、村民が半年もかけて作った野菜は一気に損壊された。女性の泣き声、村民の不満の声が町に満ち溢れていた。

 解放村のほか、岳陽鎮に約3000人が土地を失い、農民の土地を強行に占有する事件はもう珍しくないという。早期の工業団地、車両センター、ごみ収集場などは警察が抗議農民らを弾圧したことで実現したようなものだ。

 村民によると、土を失ったら村民が、生活の保障がなくなり、若い男性なら出稼ぎにいけるが、女性は家で野菜を作ってぎりぎりの生活を送るしかない。野菜を作る権利さえ奪われると、今後の生活はますます大変になる。政府に何回も陳情書を出したが何の返事もなく、政府は彼らの状況を無視し、マスコミの報道も禁止していると述べた。
荒らされた畑(大紀元)


政府はフォークリフトで、村民が半年もかけて作った野菜をすくった(大紀元)


警察は畑の周囲に人壁を設け、村民の進入を禁止(大紀元)


衝突した警察と村民たち(大紀元)


連行された村民たち(大紀元)


意識不明となった村民(大紀元)


負傷した75歳の村民・陶世さん(大紀元)


負傷した80歳の村民・陶世さん(大紀元)



(記者・古清児)


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