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アムール川への汚染物質流入に備え、飲料水をためる地域住民=27日、ハバロフスク郊外で(AFP)

ハバロフスク住民、松花江汚染で飲料水パニック

 【大紀元日本11月29日】中国吉林省吉林市の化学工場が今月13日爆発し、有害物質が松花江に大量に流出した。これに伴い、ロシア極東の土地ハバロフスクでは、10日以内に有害物質が漂着すると予測され、住民数百万人を脅かしている。ハバロフスクでは、松花江を支流にもつアムール川を水源としているため、水道水の使用が禁止されており、川魚の販売等も現在禁止されている。

 アレクサンドル・ソコロフ市長は沈静化を呼びかけているが、住民たちは浮き足立っている。ペットボトル水とレモネードの大部分が店頭から消え、住民たちは地下水を汲み上げる井戸に長蛇の列を成している。『ペニンシュラ・ディリー』紙は、「地元のビール醸造工場さえも浄水プラントに変貌した」と報じた。ハバロフスクの住民50万人が恐れているのは、アムール川の貯水池に汚染物質のベンゼン油膜が漂着した場合に、市当局が幼稚園、学校、レストランなどで最低40時間の給水停止を警告しているためである。専門家の予測では、汚染物質がハバロフスクに漂着するのは12月5日か6日と見られている。当局は汚染物質への対策として飲料水を浄化する木炭を20トン緊急に準備した。

 ロシア水力気象局長補佐のナタリア・エルシューワ氏は『コメルサント』紙に、「爆発事故当時の汚染物質の数値は基準値の50倍から100倍」と述べた。中国当局が情報を隠蔽したためにロシア当局は大変に憤慨し訴訟の準備をしている。ベンゼンは発がん性の強い有害物質で、中国とロシアの環境に深刻な影響を与えると見られている。連邦裁判所の環境・教育・科学委員会議長・ビクトル・シューゴ氏は「北京はこの件でロシアに賠償をすべきだ。ロシアは、ハーグの国連国際司法裁判所に提訴すべきだ」と怒りを口にした。

 ロシア人にとって今回の件は1986年のチェルノブイリを髣髴とさせる。当時、旧ソビエト当局は事件を隠蔽していた。今回は、中国当局が同じ過ちを犯し、国際社会と中国国民から譴責されている。中国水質資源管理局長のワン・シューチェン氏は「提訴されてもどちらが勝つか分からないが、政府に頼るだけでは汚染対策は十分ではない。怒りにまかせるだけでなく、自分たちの権限を活用することをおぼえるべきだ」と述べた。

(05/11/29 07:12)



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