給水再開後も水が飲めないハルピン市民

2005/12/02 12:02
 【大紀元日本12月2日】松花江が汚染されたため、四日間断水を余儀なくされた黒龍江省ハルピン市では、すでに市全体で給水が再開された。黒龍江省省長張左己は、給水再開後の一杯目の水を飲んだが、大部分の市民は、専門家の意見を聞き、しばらくの時間をおかなければ水道水は飲まないとしている。ラジオ自由アジア(RFA)が報じた。

 給水再開の初日、黒龍江省省長張左己は、以前の約束どおり、給水再開後一杯目の水を飲んで見せることで、ハルピン市民は安全な水道水を飲むことができるようになったことを示そうとした。しかし、ハルピン市工業大学市環境工程学院・王鵬教授は、取材に訪れた香港・明報の記者に対し、工場爆発により松花江に流れ込んだとされるニトロベンゼンは水溶性が比較的劣っており、泥土上において極めて凝集しやすく、有毒物質がしばらくの間松花江の水底に残留するため、松花江の水は必ずしも利用に適するとは限らないと述べている。また、たとえ給水が再開された後でも、市民は1~2日待ってから飲むべきであると提起している。記者が、ハルピン市工業大学市環境工程学院に状況を問い合わせたところ、先方は、省長は水が飲めると語っており、水は安全であると述べた。

 しかし、記者がハルピン市民の何人かに電話したところ、彼らは水の品質に対してなおも安心はしておらず、このため、水をまだ飲んでいない。市民の一人は、マンションの代表からの通知によると、水が通った後2日待ってからでないと水は飲めないと述べるとともに、張左己省長は、飲める状態になるまで待ってから水を飲んだに違いないと述べた。別の市民は、政府は水道水を飲むことを奨励する一方で、依然、消防車が井戸水を住民の住む建物に運んでくると述べている。彼によると、このことは、水質にまだ問題があることを証明しており、このために水を飲む勇気がないとのことであった。

 このほか、今回の汚染が松花江にもたらした後遺症は、人々をますます懸念させるものである。ハルピン市環境保護部門の予測によると、今年後半において、松花江で養殖または捕獲された魚について、住民は食用に供することはできない。前出の市民によると、市工商局は、松花江の魚が市場に流入するのを厳格に取り締まっているという。

 環境の専門家の予測によると、ベンゼン類の汚染物は、河床及び河辺の土地を汚染し、これによって食物連鎖に入り込んでくる可能性がある。こうした汚染が完全に消失するまでには数年間を要する可能性があるという。ハルピン市工業大学市環境工程学院科研部門の幹部は、この点について、省内では非常に重視しており、彼らは専門家チームを組織し、研究を進めていると述べている。現在のハルピンは、市民の感情も次第に安定しており、以前あった地震のうわさも少しずつ忘れられている。また、ハルピンを逃れた一部市民も戻りつつあり、飛行場、駅の状況もみな正常な状態に回復しているという。

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