イラク国民議会総選挙で、スンニ派が多数投票

2005年12月17日 07時00分
 【大紀元日本12月17日】イラクの国民議会総選挙で15日、旧フセイン政権下で国内を統治し前回1月の選挙をボイコットしたスンニ派が今回、多数投票した。当日、バグダッドのスンニ派モスクでは、日中の礼拝を呼びかけるも人影はまばらで投票所には行列ができた。VOAが伝えた。

 バグダッド投票所の行列で待つ婦人ウム・アーメドさん(40)は、「1月部族の多数が選挙を拒否したために投票できなかった。国政に初めて参加できて嬉しい。イラクの国富が一部部族に偏ってはいけない」と快活に述べた。 アブ・グレイブでも同様の意見が聞かれた。カッシム・ジャバ・ハントッシュさん(56)は、「スンニ派が選挙を拒否したのは大きな間違いだった。結果、スンニ派は中央で発言権を失い、シテとクルドの問題で隅に追いやられた」と前回の失敗を悔やんだ。

 10月、スンニ派はシテとクルドに関する草案に反対、選挙を拒否した結果、クルド族支配の北部産油地区とシテ族支配の南部に権限が多く委譲された。スンニ派は国土の中央を支配しているものの、天然資源に乏しく、イラクの国富は回らなくなっており、内部分裂をきたしている。今回スンニ派が選挙に参加したのは、代表を中央に送り、次期政府の憲法修正に影響しようとするもの。

 米軍当局は現在イラクに16万人の兵力を駐留させており、シテ族の選挙参加を歓迎、シテ族系のテロ減少と米軍の撤退を見ている。しかしながら前回1月の総選挙で登録した人数に比例して地方の議席数が決められているため、実際の人口数に照合して公平かとの疑問もある。前回スンニ派は選挙を拒否したため、数で圧倒するシテとクルドに対して政治的に不利になっている。

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