広東省汕尾虐殺事件:困窮する村民ら、物乞いで抗議

2006年02月22日 07時44分
 【大紀元日本2月22日】中国広東省汕尾市東洲村で昨年12月6日、武装警察が農地の強制収用に抗議する村民たちを射殺する事件が発生した。事件直後、中共政権が事実を完全否認したが、BBCやAFP通信などの国際メディアが相次ぎ真相を報道したため、後に当局は集団虐殺の事実を渋々認め、しかし偽装工作を仕掛け武器を持たずに平和抗議する村民は「暴徒」と名づけ、銃を持つ武装警察の射殺行為を正当化しようとした。さらに村民代表らを全国指名手配する一方、情報を厳しく封鎖し、逮捕者の拷問や、電話盗聴、内部スパイの設置、金で遺族の口を封じるなど様々な手段を講じてきた。このような緊張する情況の中で、70日間以上が経ち、旧正月前から中共政権の打圧がさらにエスカレートになり、ついに村民たちは我慢の限界に達し、2月18日虐殺された村民の遺族らは、村で物乞いによる抗議をした。

 1月24日、中国の旧正月を前に、虐殺事件で負傷し、入院治療している村民は全員病院から追い出された。それに加え、正月明け早々、現地政府は村民を逮捕拷問し始めた。

 2月18日午前8時ごろ、虐殺事件の死者の遺族、行方不明者、負傷者、逮捕者の家族たちは、親を亡くしたり、生活が窮地に陥ったりした十数人の子供を連れ、東二村の道沿いで物乞い抗議を始めた、多くの家族は悲しみを抑えきれず号泣した。当局に公正を求める声も上がった。
集まった民衆(大紀元)


物乞いの現場(大紀元)


残された妻と幼い子供(大紀元)


物乞いに参加した少女(大紀元)


逮捕された夫の釈放を求める婦人(大紀元)



 子供たちの下は3歳、上は12歳で、忽ち大勢の村民が集まり、積もりに積もった怒りが爆発した。多くの村民は募金活動に参加し、あるお年寄りは駆けつけた現地の官僚に向けて、「おれは今年で77歳になる、逮捕しようが、拷問しようが、勝手にしなさい。あなたたち共産党は嘘ばかり、もう見てられない」と檄を飛ばした。

 ある村民は、「当局に逮捕された3人の村民代表は皆威信がある人物で、彼らが逮捕された後、現地官僚は恐れるものがなくなり、村民に対し、暴力や、家宅捜査、逮捕など好き勝手に振舞っている。村民らは心中の怒りを口に出せず、ずっと我慢してきた。今日のような場面で、心に積もった怒りが発散でき、声を出して泣くことができて、すっきりした」と語った。

 結局、同日午後3時ごろ、子供たちは退散した。しかし、この子供たちは生活保障がまったくない上、政府は一切対応していない。いずれはまた物乞いに出てくると心配する声も聞かれた。

 
(記者・高凌)


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