ドイツ、国内初のLNGターミナル建設へ ロシア依存抑制狙い

2022/03/07
更新: 2022/03/07

[フランクフルト 5日 ロイター] – ドイツ経済省は5日、国内初となるLNG液化天然ガス)輸入ターミナルの建設に向けて、政府系金融機関のドイツ復興金融公庫(KfW)が国内の電力大手RWE、オランダのガス大手ガスニーとの間で了解覚書(UOU)に調印したと発表した。エネルギーのロシア依存を抑えるのが狙い。

ブルンスビュッテルに年80億立方メートルの容量のターミナルを、できるだけ早期に建設する。投資額は明らかになっていないが、従来の見積もりでは4億5000万ユーロ(4億9200万ドル)となっていた。

持ち分はKfWが50%、RWEが10%、ガスニーが40%。施設の運用はガスニーが行う。

ハベック経済相は、ドイツの目標は温室効果ガスの排出が実質ゼロの方法でエネルギーを作り出すことだが、エネルギーの移行を進めるには燃料として天然ガスが欠かせないと述べた。

ドイツ政府は先にロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシア産ガスへの依存度を引き下げるためにエネルギー政策を大きく転換する方針を明らかにしていた。

Reuters
関連特集: ウクライナ情勢