全人代等両会議終了、上海の直訴者らの行方は

2006年03月22日 05時38分
 【大紀元日本3月22日】全人代、全国政治協商会議の開催期間中に、直訴者が北京への陳情を防止するための対策が上海市で行われ、直訴者が逮捕または、行方不明になったことが続発した。それに止まらず、北京の異見者、人権擁護者など、中共当局に「危険人物」とみられるすべての人が監禁や勾留されたという。会議終了後の3月14日夜、一部の直訴者はようやく解放され自宅に戻ったが、未だに監禁されている者も多くいるという。

 上海の直訴者らは、強制的に住宅の立ち退きをされて、当局から充てられた補助金は不公平さが多く発生し、住民らは生活できないと直訴するようになった。しかし、ここ数年間、上海当局は司法手続きを踏まえずに直訴者らに対して刑を科せ、強制労働収容所へ送ったりしたという。また、各種の口実で直訴者らを勾留し、24時間にわたる尾行や監視、甚だしい場合には放火による証拠隠滅の手口まで使われているという。

 情報筋によると、逮捕された一部の直訴者は1ヶ月近く監禁される者が多く、当局の不法監禁や理不尽なやり方に心身ともに生じた苦痛に耐え切れずに、手首を切り自殺を図る人が多くいたという。

 強制的に立ち退きされた杜陽明氏は住宅を失い、監禁された。北京当局に対して8年間にわたって何度も陳情し訴えたが、1年半の強制労働の刑を科せられ、3度も刑事勾留され、監禁中に非人道的な虐待を受けてから体の不調を訴え、病院の検査で椎間板ヘルニア、糖尿病、高血圧などに罹ったことが分かった。同氏は2月14日に公安警官に強制的に連行され監禁されて、3月14日の夜10時にようやく解放されたという。

 また、直訴者・毛海秀氏の夫は、強制的に立ち退きされた住宅の件で奔走した2月21日、上海当局に「公務執行を妨害」で勾留され、いまだに解放されていないという。毛氏は3月15日、2歳の幼児および80歳過ぎた母親と3人で夫の解放を求めに出かけた当局管理部門で職員らに殴打され追い出されたという。同氏は夫も殴打される可能性があると身の安全を懸念している。

 上海の直訴者・毛恒鳳氏は、中共の一人子政策に反したことで、勤め先に解雇されたため、89年より当局に対して陳情をし始め訴えたが、数度にわたり精神病院へ送られた。また、2004年3月に、1年半の強制労働の刑を科せられ、酷刑に強いられたという。同氏は刑期終了後も当局に対して陳情し続け、グローバル人権擁護ハンストに参加したため、2006年2月15日に公安に強制的に連行されたという。

 胡輝邦前総書記の秘書・林牧氏は、毎年の両会議期間中はスパイが横行する時期であるとし、数十万人のスパイ警官は人民に対する防御は、まるで泥棒を防御するようだと指摘した。林氏は、共産党は国家テロリズムを行い、両会議が中国人民にとってもっとも恐ろしい期間であり、人民は非常に大きい災難に見舞われるとの見解を示した。人権派弁護士・高智晟氏は、特に最近、中共当局は国内の無実な公民に対する不法逮捕は、すでに無法の限りを尽くしたと明らかにした。

 また、人民代表の許志永氏は公開書簡の中で、「ここで新しい農村の建設、未来の計画について議論しているようだが、目下の中国でもっとも厳しい腐敗問題を故意に回避している」とし、「腐敗はすでにがん細胞のように、国家の各機関へと拡大し、人民は失望から絶望へと変ったのだ」と述べた。

 一方、温家宝首相は両会議で、「人民の総理として、人民、国家および憲法に対して責任を持たなければならず。問題解決や約束を履行することができなければ、人民に謝罪し、責任をとって辞職すべきだ」と述べた。

 (記者・古清児)

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