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【漢方相談室】 アレルギー体質の改善(その1)

漢方医師・甄 立学

 【大紀元日本3月15日】近年アレルギー体質の人は増える一方で、特にアトピー性皮膚炎や、花粉症、アレルギー性鼻炎などが目立ちます。アレルギー体質の成因は非常に複雑ですが、個人的な経験から言えば、適切な生活指導と漢方治療を合わせれば、大多数の患者さんに体質改善の効果が得られます。

 1 体質の成因

 体質の成因は先天と後天に分かれます。一部の患者は親の体質の影響を受けて、生まれた時点ですでにアレルギーの体質を持っています。アトピー性皮膚炎の人はこのパターンが多いようです。生まれたあと、生活環境や食習慣などによって、アレルギー体質になった患者も少なくありません。花粉症やアレルギー性鼻炎の患者はこのパターンが多いのです。体質の成因ははっきり分かっていませんが、臨床の症例から見れば、妊娠時の母親の食習慣や生後の個人的な食習慣が体質の形成に強く関与していることが考えられます。

 2 飲食からの体質改善

 アレルギー体質の改善はまず食習慣から着手すべきです。その理由としては、食習慣が体質の形成に強く関与していることと、他の関連要素よりこれが一番実行しやすいのです。アレルギー体質の傾向がある人は、妊娠の準備段階から食習慣に気をつけるべきです。もちろん哺乳中も注意する必要があります。体質改善のために、飲食に関して主に以下のことに注意しましょう。

 ① 生ものや冷たいものを控える。

 生ものや冷たいものは、胃腸機能の障害をきたすことがあります。胃と腸は食事の消化、栄養の吸収を担当する以外に、身体に有害なものを吸収せず、排泄するような防御作用も担当しています。胃腸機能が弱くなると、腸内細胞の識別力が低下して、有害なものも吸収される可能性があります。これらの有害な物質は体内に蓄積されると、アレルギー体質になる可能性が高くなります。

 原則として、口に入るものは、果物以外はすべて火を通してから食べたり、飲んだりしたほうが良いでしょう。夏にもこれを守る必要があります。夏には、室温のものを食用しても構いませんが、冷蔵したものは必ず一旦加熱して室温まで冷めてから飲食したほうが良いでしょう。

 ② 牛乳や乳製品を控える。

 牛乳、大豆、卵が三大アレルギー源と言われています。実際に臨床症例から見れば、大豆と卵より、牛乳と乳製品が問題になる場合は多いようです。例えアレルギー源の検査に陽性反応が出なくても、体質に不利な影響があると考えられるので、日常生活の中でこれを除外するように心がけましょう。もちろん、陽性反応がない人は、たまに食べたり、或いは、他の食事の中に少し牛乳が混入している場合、さほど気にせず、食べても構いません。(続く)

 (06/03/15 03:02)  





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