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【漢方相談室】 アレルギーの体質改善(その2)
漢方医師・甄 立学
【大紀元日本3月16日】前回は、アレルギー体質の成因および飲食習慣から体質改善の方法について説明しました。今回は体質改善の漢方治療法を紹介します。
3 体質改善に漢方薬は確かな効果がある
2月の大紀元時報17号にアレルギー体質の成因および飲食習慣から体質改善の方法について説明しました。今回は体質改善の漢方治療法を紹介します。
体質改善に有効な漢方薬の働きとしては、主に臓腑機能の改善、臓腑間バランスの調整、体内に蓄えている邪気の排除などがあります。体質改善を目的とする治療は、対症療法と違って、より根本的な病因を狙っているので、長期間の継続治療が必要になる場合が多いのです。体質は人によって違い、季節によって変りますから、治療する時、その都度、その人の体質状況を適切に判断した上で投薬しなければならないので、非常に難しいのです。この意味から言えば、豊かな漢方医療経験を持つ医師にめぐり合えれば、とても幸運です。経験豊かな医師に出会って根気よく治療を続ければ、確かな効果が得られます。
①漢方治療を求める方法
漢方治療を受けられるところは、漢方診療のできる医療機関と漢方調剤のできる薬局があります。その違いは、医師の診察を受けて、その処方箋を持って薬局に調剤してもらえば、漢方薬も医療保険に適応できます。もし自分で直接に薬局から薬を買う場合、医療保険は適応できません。
治療経験が豊かな医師を探すには、患者からの口コミ、中心都市にある漢方製薬メーカの営業所に問い合わせる、インターネットや情報誌などから情報を入手することができます。
②季節の変化に応じる漢方治療
体質は千差万別なので、万人共通の治療処方はありません。一方、アレルギー体質は季節に伴って変化しますので、これに合わせて基礎治療の処方としては、春の季節に当帰飲子、夏の季節に人参湯、秋の季節に人参養栄湯、冬の季節に六味丸と大防風湯などの処方が参考になるでしょう。使用する前に、一度医療機関に相談したほうが無難です。
③注意点
漢方治療を受ける際には、以下のことに気をつけてください。
ア)飲食習慣の改善とともに行なう。
イ)薬を必ずお白湯で飲む。
ウ)異常反応があれば、その都度医療機関に連絡して確認する。
エ)3カ月以上服薬しても、何の効果も現れなかった場合は、体質状況と治療処方の再検討が必要です。
(06/03/16 08:26)
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