フセインら被告公判再開、大量虐殺は認めるが、罪を認めず

2006年03月03日 03時36分
 【大紀元日本3月3日】サダム・フセイン被告は2月28日、イラク・バグダッド郊外でイスラム教シーア派住民を大量虐殺の罪で問われる7人の被告と共に、バグダッド高等裁判所で4度目の公判が開かれた。

 昨年10月19日に開かれた第1回の公判で、フセイン被告は裁判長アンミン氏を米国人の手先と罵るような強硬な態度を示した。2回目の公判の際も裁判官ラマン氏の質疑に対して、誰も自分の意思を強要することができないと回答を拒否した。3回目の公判で、わめき立てるフセイン被告に対して、裁判官が厳粛に制止したという。

 今回は、これまでに比べてもっとも秩序のよい公判であるとされた。しかし、法廷は当初、弁護団より裁判長の罷免および公判延期の要求が却下されたため、弁護団の一部の弁護士は退廷し抗議を行った騒ぎがあったが、6人の弁護士が法廷に残り、公判はそのまま進行した。
法廷で尋問を受けるフセイン被告およびその他7人の容疑者が(AFP/Getty Images)


法廷で尋問を受けるフセイン被告およびその他7人の容疑者(AFP/Getty Images)



 検察側は起訴内容の文書を読み上げ、衛星写真および録音テープの証拠物を提出し、フセイン被告は法的手続きを行わずに148人のシーア派イスラム教徒を殺害したことに対して罪を問いだ。

 フセイン被告は虐殺を命令したことを認めるが、当時は法律に則って彼らを、罪を定めることと免罪する権力のある革命法廷裁判長バンダエージ氏に引き渡したと反論した。バンダエージ氏は、同様の罪で起訴されている。また、フセイン被告は1982年7月に同村に到着した際、地元の者が自分を暗殺しようと企てていたため、虐殺命令を出したであり、当時下した決定は間違っていないと主張した。公判は一度休廷し、次回の開廷は3月12日の予定である。

 情報筋によると、公判当日法廷の外では4度にわたる爆破事件が起き、少なくても41人が死亡、127人が負傷となった。フセイン元大統領の父親の墓も爆破され、ひどい損傷となった。

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