【特別インタビュー】人権活動家・胡佳氏:北京公安当局に拘置された41日間を明かす

2006年04月06日 17時10分
 【大紀元日本4月6日】人権派弁護士高智晟氏が発起人となった、中共政権の暴力に反対するハンストリレー活動に参加したため、2月16日に北京公安当局に連行され、41日間も行方不明になった北京の人権擁護有識者・胡佳氏は、このほど大紀元の取材に応じ、北京公安局により監禁された41日間の体験を明らかにした。

 同氏は監禁中、30日間もハンストを行い、当局の不法行為を抗議しつづけ、さらに家族と国内外の多くの応援者の努力もあって、先月28日に釈放された。30日に病院で検査を受けたところ、肝臓に明らかな損傷があり、肝硬変の症状が見られたという。

 2月16日、当局の監視を受けていた胡氏は、監視側の北京通州公安局に外出の申し出を出し、公安局から許可された。午前、胡氏を乗せた公安局のパートカーが胡氏の家を出た後、突然方向を変換し、同行の警官らが後ろから胡氏の両腕を後ろ手に捻じり挙げ、頭部を押さえつけ、膝でみぞおちを打撃、黒頭巾で目隠しをした。パートカーがあるホテルの前に止まり、胡氏がパートカーから蹴っ飛ばされ、部屋に連行された。地上に踏み倒されていた胡氏が、同行の警官らにボディチェックされ、携帯電話、録音機、財布などの所持品が全てを押収された。その時から、41日間も監禁された。 初日から21日目までは通州区台湖鎮第五生産隊、3月8日に通州区梨園鎮の大稿村へ移送された。今回の拘置行動は、北京市公安局国保総本部が直接指示を下し、二つのチームが現地に派遣されたという。

 30日間のハンストで抗議

 連行された当日の夜9時、胡氏は北京市国保総本部からの3人に、ハンスト活動の開始時期、担当した責務、スケジュール、責任者、組織方法、参加人数、高智晟氏との関係などについて、硬軟合わせた尋問を繰り返して受けたが、胡氏は黙秘を貫いた。

 公安当局は胡氏に対し、「高氏は断食などしているのか?」などと高氏と人権擁護者たちとの関係を裂くように挑発し、百方手を尽くして胡氏から情報を取ろうとした。また、法輪功学習者と同様の拷問を受けさせると脅迫した。中共当局は、胡氏が支援するエイズ患者擁護団体を瓦解させようとし、学生に同様な挑発を行ったことがあり、同氏は当局の常套手段を熟知していたため、動揺しなかったという。

 胡氏は拘置中、警官らに対して、過去には賊は山奥に潜んでいたが、今では公安にいると語りかけた。また、過去に東欧の秘密警察の多くが悲惨な末期を送り、一生頭が上がらなかったが、これは善悪の報いであると述べ、善を勧めたという。

 警官らは胡氏に、外部の人は誰も同氏がハンストをしていることは知らず、やっても意味がないなどと挑発した。胡氏はそれに対し、「私が行っているハンストは、警官に見せ、知ってもらうためだ。民衆が死を恐れなければ、民衆に対して死で脅かしても無駄である」と語り、「民衆の決心とは何かを知ってもらうのだ」と考えを強く示した。

 警察の虚言

 通州公安局、中倉派出所等の所轄の警官全員が本件を認知していたが、胡氏の妻を騙し、隠し続けたという。胡氏は事件当日、警官・楊春濤氏に電話で呼び出されたのであり、警官が同氏の居場所を知らないはずがないと指摘し、関与した警官全てがウソをついたと譴責した。

 釈放当日、北京市国保総本部の警官は、胡氏の移送中「共産党と対立すれば災いを招く、これまでの苦痛はまた再演される」と恐喝したという。警官らは物的証拠を一切残さないよう留意し、同氏を自宅から1時間程の地点で解放したという。

 戦い続ける

 胡氏は、今後も高弁護士と共に人権擁護の活動を継続し、これまでに中共当局に弾圧され、国安・公安から嫌がらせ受けてきたエイズ患者に関心を寄せ続け、できる限り支援することを強く示した。また、北京市公安局に対して訴える考えも示した。

 胡氏は、当局が弾圧すればするほど、同氏もさらなる抵抗をすると述べ、自らが正しいと信じていることを守り通すと固い意志を示した。

 
(記者・辛菲)


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