四川省:鳥インフルエンザ再び発生、中共は事実隠蔽の疑い

2006年05月01日 00時50分
 【大紀元日本5月1日】中共衛生部は4月18日に、湖北省武漢市の男性労働者が高病原性鳥インフルエンザに感染した発表に次いで、27日に四川省遂寧市唐家郷に在住している女児(8)も同インフルエンザに感染したことを発表した。男性は19日に死亡したことが明らかとなった。この男性は、昨年11月以来中共当局が発表された12人目の死者となった。

 民間の統計および内情を知る者の情報によると、中国国内における鳥インフルエンザの感染状況は、政府当局が発表されたものより遥かに深刻であり、中共当局が事実隠蔽の疑いがあるとみられる。専門家らは中共に対して、SARS感染発生当時の教訓を汲み取り、鳥インフルエンザの予防に関する情報をさらに透明化するよう呼びかけた。

 アナリストらは、中共の歴史をみると、中共政権は一貫して人命を軽視していることから、外部が中共に対して鳥インフルエンザの事実情報の隠蔽を疑うことも理解できると示した。さらに、中共政権統治にとって危害が加えられるような情報は、決して報道せず、封鎖する現状であることをも指摘した。アナリストらは、中共は事実隠蔽の工作ができなくなった時に、ようやく適当な説明でその場逃れをすると分析した。

 死者がいるのに感染情報がない疑い

 2005年以降、中共当局の報道によると、中国内陸の11の省・区、115の村が33件の鳥インフルエンザが発生したという。これまでに、国内で高病原性鳥インフルエンザ感染症例が17で、12の死亡症例が累計されたという。しかし、中共当局はいつまでも「すべてがコントロールされており、感染の拡大はない」と主張している。農業部は本年3月に記者に対して、「農業部の感染情報を隠蔽したことはない」ことを示した。

 なお、確認された17の症例の内、湖南省では死者1人を含む3つの症例を占め、安徽省では死者2人を含む3つの症例であった。また、福建省では死者1人を含む2つの症例を占めており、四川省では2人の死者を含む3つの症例で、廣西省では死者1人で1つの症例であった。遼寧省では死者1人の1つの症例を占めており、江西省では死者1人の1つの症例を占め、浙江省では死者1人で1つの症例、広東省では死者1人で1つの症例、上海では死者1人で1つの症例、湖北省では死者1人で1つの症例であるという。

 しかし、これらの症例をみると、大部分は前触れがなく、人が鳥インフルエンザに感染し死亡したのに、地元では大量の家禽死亡は発生しておらず、鳥インフルエンザの大量感染の記録はないという。ならば、これらの死者はどこで鳥インフルエンザのウイルスに感染したのかという疑問は、外部より強い関心を示した。

 VOAの4月6日の報道によると、ベトナム当局は中国より密輸された家禽の中から、鳥インフルエンザのウイルスを発見したという。ベトナム農業を主管する高官は、中国から密輸された家禽は公共の健康に対して深刻な威嚇となったことを示した。ベトナムは世界で、H5N1型鳥インフルエンザに感染したケースおよび同感染による死者がもっとも多い国である。

 民間情報:中共が事実を隠蔽

 3月、中共内部情報を熟知する者が大紀元に対して、瀋陽市の2箇所の病院で425人の鳥インフルエンザ感染者が監禁されているとし、遼寧省政府当局はこれについて、「上部へ報告せずに、すべての感染者は医療用実験材料と見なす」方針であり、中共当局は世界に対して事実隠蔽していると指摘した。

 また、中国民間の統計によると、中国各地で深刻な鳥インフルエンザ感染が発生しており、その内、大規模の家禽類による感染が含まれ、人から人への深刻な感染発生も含まれていると示されている。さらに、2006年2月末までに、大陸で追跡調査し確認できる鳥インフルエンザ感染による死者はすでに820人を超えていることが明らかとなった。但し、隔離された人数は不明。

 情報筋によると、2005年に遼寧省で鳥インフルエンザ感染が発生してから、中共国務院より、鳥インフルエンザ感染情報の公布は中央が統一にして行うとし、省および一級政府等の地方は、各自での発表を禁止する内容の通達文を下達したという。

 さらに、中央の許可を得ていない鳥インフルエンザ感染情報に対して、鳥インフルエンザ感染および関連用語にて述べることを禁止するとし、感染者は政府指定の病院で治療を受けなければ、医療保険補助が取り消され、規定に遵守しない感染者に対して強制的に執行することが許されているという。

 また、広東省ではこのほど、鳥インフルエンザの感染者が死亡した情報は流れ、中共当局は香港政府に対して、「擬似症例」を見なすよう強要した矢先に、広東省の疫病情報専門家・鐘南山氏は、同患者は鳥インフルエンザの感染による死亡確認を再び発表した。

 さらに、広州花都区の農場で数日前に300羽以上の鴨が死亡した。広東省農業庁の検査調査で「漿膜炎」であることを確認し、鳥インフルエンザの感染の可能性を排除した。実際、2003年、SARSの感染が広がった当時、中共も同様な手口を行ったため、数百万人以上の命が危険に晒され、脅かされた。SARS感染の事実を外部へ暴露した蒋医師はいまだに軟禁されている。

 専門家:中共へSARS感染の教訓を汲み取るよう呼びかける

 香港太陽報は3月の評論文章で、2年前のSARS感染において、中国人は命であがなった教訓とは、感染事実を隠蔽してはならいことである。しかし、中共当局は同教訓をすっかり忘れているようだ。

 アナリストらは、中共当局は感染情報を公開すれば、地元の経済が影響され、政府高官らの政治的業績の評価も半減されるとし、省・市の指導者ないし中央の一部の部門関係者も隠蔽行為を行ったと分析した。

 世界保健機関(WHO)は先月、中国大陸で家禽感染発生していない状況下に、15人の鳥インフルエンザ感染発生に対して、強い関心を寄せた。米衛生局職員アイアウェンド氏は、2月米議会の公聴会で中共当局に対して、SARS感染発生当時の教訓を汲み取り、鳥インフルエンザ感染情報提供の透明化を呼びかけたことを示した。

 世界保健機関(WHO):鳥インフルエンザは世界的範囲に波及する可能性が大

 2003年より鳥インフルエンザ感染が再び発生してから、世界では185人が感染し、105人が死亡した。感染発生地は主にアジアおよび中東地区である。鳥インフルエンザのウイルスは、すでに世界各地へ伝播する可能性が高いとし、WHOは各国へ事前に準備を整えるよう呼びかけた。

 WHOの職員は、鳥インフルエンザ・ウイルスの変異によって、半年間で同感染は世界へ広がる可能性が高いと懸念し、200万~700万人の死者が予想されると示唆した。

 
(記者・辛菲)


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