ベトナム政府 中国批判ニュースの取下げを命じる

2010/11/04
更新: 2010/11/04

【大紀元日本11月4日】ベトナム政府は、大型ニュースサイトから、中国の外交関連に関するある報道を削除するよう命令を下した。BBCが報じた。

取り下げを命じられた報道は、領海主権争いなどの問題について、東南アジア諸国が中国に対して強い姿勢をとるだろうとの内容で、10月29日に伝えられた。

中国の南部および東部海域の情勢が緊張するなか、北京はASEAN10カ国の多角的交渉を拒絶し、両国間のみでの交渉を希望している。同記事は、ASEAN諸国が論争のある地区においてよりよい安全措置を講じることを報道しており、ベトナム船員拘留事件などの問題における中国の高圧的手段を批判している。また、10月30日にベトナム・ハノイで開催された東アジア首脳会議において、米ヒラリー国務長官が南シナ海の安全への承諾を再び言明するとしている。

同記事を載せたニュースサイトのVietnamnetの記者の話では、ベトナム外交部は同報道が中国からの反発を招くことを恐れ、中国との関係に不利であるとの判断から、記事の取り下げを命じたという。「ベトナムと中国の外交関係に関する記事を取り下げるように命じられたのは初めてではない」と同記者が話した。

(翻訳編集・坂本)
関連特集: