武藤日銀副総裁は、全米銀行協会主催の国際通貨会議(IMC)のパネル討議で、日本経済は引き続き均衡のとれた持続的な成長軌道にあり、金融政策は経済の展開次第と日銀はみていることを明らかにした。
副総裁は、「今後の展望はいくぶんか良性のものだ。日本の金融政策の将来の進路を決めるに当たっての日銀のスタンスは、この点が基本」と話した。
副総裁は、日銀が経済指標を公表された時点で評価していると述べるとともに、現行のゼロ金利政策を解除する政策路線をまだ適用していないことを明らかにした。
武藤副総裁は、市場がゼロ金利政策の出口に焦点を当てていると述べた上で、これは経済指標次第であると指摘。金融政策の道筋に予断をもっていないと話した。
副総裁は、将来の金融政策を予測するのは非常に困難と語った。
(ロイター6月5日=ワシントン)
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