スパイ疑惑のフェニックス・テレビ局上層部、家族も起訴へ

2006年06月10日 16時32分
 【大紀元日本6月10日】米国海軍機密情報を盗み取り、中共当局に提供した疑いで昨年10月、米連邦捜査局(FBI)にスパイ容疑で起訴されたフェニックス衛星放送テレビ局の責任者・麦大泓氏(56)および兄の麦大志氏(66)事件に新たな展開があった。今月7日、南カリフォルニア州連邦大陪審団は、麦大泓の妻・李福衡氏および息子の麦友氏に対しても、連邦調査職員に偽証及び中共政府の代理として事前に報告しなかった罪で起訴した。麦友氏はすでに逮捕され、李氏は7月3日に出廷する予定。麦氏兄弟は現在監禁されており、麦大志氏の妻趙麗華(62)氏は保釈された。

 VOAによると、昨年10月、麦大泓夫婦はロサンゼルス国際空港で逮捕され、麦大志夫婦は自宅で逮捕された。麦兄弟は、米国海軍艦艇の最新静電動力システムに関する軍事機密を盗み、中共当局へ渡した疑惑で起訴されたが、同年11月、連邦法律執行機関は同機密の関係資料等証拠が不十分なため、同兄弟が中共政府の代理であるのに米政府に事前に報告しなかった罪に変えたという。

 しかし、米連邦検察官は今年の5月初頭に、麦大志氏の自宅で米国空間技術を含む多くの機密資料を発見したことで、事件の行方が一転した。検察側は、麦兄弟に対して罪を加える方針に再び変えたという。

 麦大泓の家族も提訴された

 7日、麦兄弟と同様の罪名で起訴された麦大泓の妻・李福衡氏および息子の麦友氏に対して、連邦カリフォルニア州中央司法区中国系米国人検察長官・黄金玉氏が率いる連邦調査局、海軍犯罪調査部の責任者たちから宣告したもので、司法部門が同事件の発展を重視していることが覗える。

 麦大志氏は、米国防工事を請け負う企業に勤めるエンジニアリングで、高度機密である米国軍艦静電推進システム技術資料に接することができる。麦氏は、妻の趙麗華氏とともに中国で生まれ、1985年6月に米国に帰化したという。

 一方、麦大泓氏および妻・李氏は共に米国の永住権をもっており、香港中国語衛星放送のフェニックス・テレビ局の米国向け放送技術総監を務める。フェニックス・テレビ局は中共当局との密接関係から、上層部にいる麦氏は常に注目されている。

 中共はフェニックス衛星放送テレビ局の後ろ盾

 「ワシントン・ポスト」紙によると、フェニックス・テレビは中国大陸で新聞報道権を獲得した唯一のプライベイト中国語放送テレビ局で、総裁の劉長楽氏は中共指導者とは緊密な関係を持っているという。

 情報筋によると、劉長楽氏は1980年後半に、中国軍隊で高官への昇進が著しく、中共政府ないし国家安全部門においても関係があるという。93年、劉氏は中央テレビ局が製作した_deng_小平の生涯ドキュメンタリに投資した。これまで、個人企業が敏感な内容に触れる番組の製作に関与することはなかったことから、劉氏が中共に対する忠誠および中共指導者の同氏への信頼が覗える。

 95年、フェニックス・テレビ局が創設され、劉氏等は中央テレビ局に対して10%の株を与えたという。北京当局の番組原稿書類は同テレビ局へ直接通達されるという。フェニックス・テレビ局は中国各省の経済繁栄番組を宣伝し、中共に迎合する番組、法輪功を中傷する番組を制作した。

 フェニックス・テレビ局は常に中共に同調しているため、「海外の中央テレビ局」とも言われている。

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