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米国:簡単ではなかった異人種間の結婚

 【大紀元日本6月25日】米国の最高裁判所が、異人種間の結婚を禁じる法律を憲法違反と判断し、この判決を州法の全てに優先するとしてから40年が経過した。

 1967年当時、バージニア、アラバマ、アーカンソー、デラウェア、フロリダ、ケンタッキー、ミシシッピー、テネシー、ウェスト・バージニアなど16州では、異人種間の結婚が禁止されており、この法律を廃止する必要があった。

 しかしながら、アラスカとアラバマは、同法の廃止にそれから更に32年間を要した。アラバマ州議員のアルビン・ホームズ氏は、長年この問題に取り組み、民主党が州議会の大勢になってから廃止が実現した。

 ホームズ議員は1999年当時の議会で、「アラバマ州の郊外では、当局が異人種間カップルに婚姻許可証を発行せず、連邦法が州法に優先する原則を認めようとしない」と発言していた。

 米国人の異人種間結婚が本格化したのは、第二次世界大戦後で、海外に駐留した米軍人が、ベトナム人、日本人、朝鮮人、フィリッピン人、中国人などの女性と結婚し本国に復員した。

 今日の米国社会では、特に大学などの教室では、異人種の学生同士が席を並べ、異人種間の結婚も広く認知されるようになった。しかしながら、実際の生活面では、まだまだ多くの問題点を残している。

 デビッド・ダグラス氏は、白人女性の母とアフロ系男性の父との間に出生したが、米国のアフロ社会が暖かく受け入れてくれる一方で、米国白人社会は奇異な存在として「敵視」するという。

 若い米国白人女性のジェンナさんは、「米国平和協力機構(PEACE CORPS)」の一員として一年間、西アフリカのマリ共和国で奉仕活動をし、現在のマリ人アフロ男性と結婚した。当時、両親は猛烈に反対したが、それ以上に問題になったのが、夫が回教徒であったことで、クリスマスなどの宗教的儀礼には、ジェンナさんが主導して、夫婦で解決に尽力したという。

 米国白人女性は現在において、インディアンと結婚しても支障がなく、その子供も米白人社会に受け入れられるが、インディアン社会では一族があらかじめ決めた「お見合い婚」が一般的であるため、「恋愛婚」自体が失望の対象なのだという。

 一般的に異人種間結婚は、お互いの相違点が交錯するため、通常のそれよりも努力を要し、「幸福」にも「災難」にもなりうる。「跳躍する前に、よく見よ」というのが、相互が歩み寄るための教訓のようだ。

 (06/06/25 07:30)  





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