上海―杭州間のリニア新線敷設、独中交渉暗礁

2006年06月13日 10時18分
 【大紀元日本6月13日】2006年末に着工予定であった、上海と杭州を結ぶニアモーターカーの全路線175kmの敷設は、独中間で技術導入と敷設方式等の項目で協議が暗礁に乗り上げ、着工時期が未定となった。

 香港「文匯報」によると、ドイツ政府はすでに中共側の要求を拒絶、ドイツ政府が融資して先端技術を導入まで、上海・杭州間の事業43億米ドル相当(約4816億円)を取得したくない意向だという。中国国家リニア輸送機関エンジニアリング研究センターの呉祥明主任は、ドイツ側の回答に対して「交渉がこれ以上こじれれば、同路線の敷設を中止するしかない」と表明した。

 協議に参加した上海同済大学の専門家・万鋼氏によると、同プロジェクトにおける独中両国の協力体制には2つあるという。一つは、両国政府が現地に合弁会社を設立、関連設備、部品は殆ど中国国内で生産し、部品の10%をドイツで生産し輸入、中共側はこれを望むという。他の一つは、中共側がドイツより技術使用権利を買い取り、自ら敷設する方法、ドイツ側はこれを望むという。

 万氏によると、ドイツ側は技術導入を代償に、上海・杭州間リニアモーターカーの敷設権を取得したくないという。また、中共側は技術使用権利の買取り価格が高すぎることで否決したという。

 2004年末のドイツ・メディアの報道によると、中共側の技術者が同年10月26日、上海のリニアモーターカー検査整備工場に潜入し、リニアモーターの電導浮力部分とナビゲーション部分の技術を測定盗用しようとした。しかし、現場にいたドイツ側職員に暴露され、ビデオ証拠まで取られたという。当時、中共側リニアモーター・エンジニアリング総指揮者・呉祥明氏が、同行動は純粋な研究(が動機)であると弁解した。

 一方、暗礁に乗り上げた独中交渉は、中国民衆の意に沿ったものだという。ネットのブログで、リニアモーターカー敷設は、経済と現実面の意義がないと訴える者もいる。ブログの文章によると、上海および杭州両地区にとって、人力と財力を無駄にするリニアモーターカー敷設工事の中止は、両地区にとって莫大な節約と主張している。

 同ブログによると、中国のリニアモーターカー敷設は、まさに生活に余裕のない人が見栄を張るのと同様であると指摘し、国家単位の国民総生産総額ではなく、個人総生産の平均値を考えるべきであると主張した。また、インドでさえ、国家単位ではなく、個人の平均値および人民の平和な生活幸福度を優先的にしていることに言及し、中共は口で言っていることと実際の行動が相反していると指摘した。

 同ブログによると、上海・杭州間は高速道路でも2時間足らず、鉄道でも最短1時間半で運行できるという。リニアモーターカーによると、26分で上海から杭州に到達できることは魅力的に思えるが、実質上、緊急用に利用する人は少ないと考えられ、多くの人にとって1時間半で十分で、リニアモーターカー敷設は不必要であると主張した。

 また、同ブログでは、ドイツ政府が中国人民を助けるよう希望、中国人民の血税を浪費するリニアモーター敷設を中止すれば、中国民衆はドイツ人に感謝すると呼びかけた。

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