中国盲人の人権活動家とその支援者、死の脅迫を受ける

2006年06月28日 09時47分
 【大紀元日本6月28日】中国の盲人人権活動家・陳光誠氏(34歳)が山東省地方政府の「計画生育政策(一人っ子政策)」の強硬執行に抗議したため逮捕された件で、同氏を支持する弁護士たちは、現地の「正体不明の闇勢力」から妨害や、恫喝、死の脅迫などを受け、監禁中の陳氏自身も、警官から死の脅迫を受けたことが明らかになった。

 米国VOAの報道によると、陳氏の弁護士らは、すでに山東省から北京に戻った。彼らによると、現地の山東省臨沂地区で監禁中の陳氏と自宅に軟禁されている陳氏の妻子と面会したが、その過程で現地の「正体不明の暴徒」に包囲・殴打され、死の脅迫も受けた。そのため証拠収集と司法調査が中断され、弁護士たちは予定通りにこの案件を受理できなくなったと説明した。

 陳氏は独学で法律専門知識を学んだ農民である。同氏は去年から、山東省臨沂市の地方政権が農村部で「計画生育政策」を暴力執行する実態を調査し始め、ワシントン・ポスト紙の記者に情報を提供、現地政権の関連部署が、妊娠した婦女7千人あまりを強硬に人工流産させた事実を告発した。後にワシントン・ポスト紙はこの件を報道した。そのような情況の中、「中共計画生育委員会」は、個別の地方政権が一人っ子政策を遂行する過程で、強硬な暴力措置を取っているとの事実を初めて公で認めた。その一件から、現地の公安当局は陳氏への圧力と迫害を始め、6月10日、「公共財産を損害、故意に交通を妨害」との罪で彼を勾留した。

 現在、陳氏は山東省沂南県収容所に監禁され、妻の袁偉静氏や、母親、子供は自宅に軟禁されている。先週、北京の人権活動家と人権弁護士は、陳氏の案件に関する記者会見を開こうとしたが、中共政権の妨害と圧力によって、取消された。

 記者会見の発起人の1人、袁偉静氏の友人・曾金燕氏は、「記者会見が取消された後、弁護士たちはすぐに山東省に入り、陳氏に法的援助を提供しようとしたが、現地で多大な難局に直面、暴行されたり、恐喝を受けたりとなった。陳海・弁護士のカメラも壊され、撮影した写真など全部失った」と明かした。

 陳氏の代理弁護士の一人、北京の李勁松氏は取材で、現地で証拠収集する際に「正体不明の暴徒」に妨害、騒乱、殴打された経緯と、現地についた当日に死の脅迫電話を受け取ったことを明らかにした。その脅迫電話の内容はすでに録音され、現地なまりの声で「お前は死にたいのか、死にたいだろう。オレはお前の正体を知っている。北京から来たのだろう、名前は李勁松、今、東風賓館の203号室に住んでいる。賭けてみようか、今日夜オレはお前に会いにくる」などと言った。李勁松・弁護士は、これは現地正体不明の闇勢力の仕業と疑い、背後では事件に直接関連のある一部の腐敗官僚の存在が潜んでいるとの可能性を指摘した。

 一方、李勁松弁護士が収容所で陳光誠氏と面会する際に、陳氏は、取調べの警官に「刑務所で人が死ぬのが極普通のことだ。…もしお前が協力しなければ、生きたままでここから出ることを諦めたほうがいい」と脅迫されたことを伝えた。そのことについて、李勁松弁護士は、もし自分が死の脅迫を受けなかったら、陳氏の言うことを信用しなかったかもしれないと心情を語った。

 ロイター通信の報道では、現地政権の幹部の話を引用した。この幹部は「陳光誠氏の健康状態は極めて良好で、彼の安全は保障されている」と語り、収容所の警官が発した陳氏に対する死の脅迫について、コメントを拒否した。

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