【紀元曙光】2020年11月30日

(前稿より続く)民主主義。結構なものである。
▼ただし民主主義が正常に機能するには、国民が無知でないことが絶対的条件となる。結論だけ言えば、戦後の日本が赤化しない道を選んだのは正しかったが、そのように安定するまでは、この民主主義の船は相当揺れた。
▼日本の戦後民主主義は、その直前まで支配した軍国主義の反動を引きずりながら移行したため、多くの国民に歓迎される一方、一部の日本人は、夢想的な観念が先行しすぎて左傾化した。それでも占領軍である米国は、その取り締まり方に強引さはあったものの、日本を赤化させなかった。
▼ソ連や中国、あるいは北朝鮮のシンパとなって行動する人もいた。彼らはそれぞれに、歌声喫茶に集ってロシア民謡を歌い、毛沢東の赤表紙の冊子を携行して「その気分」になった。そこで収まれば良かったが、北朝鮮帰還事業でうたわれた「地上の楽園」に一家を挙げて渡った人々は、まさに地上の生き地獄を見ることになる。
▼半世紀前の昔話をしているのは、今の日本にも、共産邪霊が存在し得ることを言わんがためである。話を現代に戻すが、その共産邪霊が、はるか上空の宇宙から操り人形の糸を垂らして躍らせているのが江沢民だ。
▼「中国共産党に親密な国ほど、ウイルス感染が顕著に現れている」。大紀元は当初からそう伝えてきた。それが菅首相や日本政府、あるいは地方自治体にどれほど届いているか、まことに心許ないが、大紀元の姿勢は一貫して変わらない。(次稿に続く)