小泉首相、最後の訪米、日米関係の重要性などを再確認

2006年06月30日 15時29分
 【大紀元日本6月30日】訪米中の小泉純一郎首相は29日午前(日本時間同日深夜)、ホワイトハウスの庭園で歓迎式典が終わった後、ホワイトハウスでブッシュ米大統領と会談し、その後、記者会見を開いた。今回は、小泉首相在任中の最後の日米首脳会談になる見通しで、大統領と緊密な信頼関係を築いた5年間の日米協力を共同文書にまとめ、「21世紀の新しい日米同盟」を宣言。会談後の共同記者会見で首相は「日米関係と同等の重要性を持った国は一つもない」と対米最重視の姿勢を強調した。

 会談では両首脳は、北朝鮮による「テポドン2号」の発射を阻止するため、緊密に連携していくことを確認、仮に発射した場合はさまざまな圧力を検討することで意見を一致した。また、大統領は会見で「国連もその機会の一つ」と述べ、この問題を国連安保理に託す考えもあることを示した。両首脳は核開発や拉致問題の解決などについても、連携を確認した。

 また、ブッシュ大統領は、首相の靖国神社参拝について言及、それに対し、首相は首脳会談に応じない中国を「納得できない」と重ねて批判した。両首脳は強固な日米協力関係を生かし、北東アジアの平和と安寧の維持に資することを確認、経済成長が著しい中国は北東アジアの安定に欠かせない存在との認識を示し、中共政権に国際社会の一員としての責任ある行動を求める考えを示した。

 

 一方、大統領はイラク南部サマワからの撤退し始める陸上自衛隊の貢献に感謝の意を表明。首相はイラクの国づくり支援に関しては、陸上自衛隊が撤収した後も、多国籍軍や国連と協力しながら支援していくことを伝えた。

 

 国連安保理改革について「協力を強化し、日本の常任理事国入りを実現すべく連携する」ことも共同文書に盛り込んだ。米国はこれまで日本の常任理事国入り支持を表明しているが、日本政府が求める具体策の明示は見送られた。

 

 両首脳は在日米軍再編の合意を「歴史的な成果だ」と評価し、両国の同盟関係の一層の深化に取り組むことを確認、同時に自由、人権、民主主義、法の支配などを「共同的な価値観である」と示し、首相は「世界の中の日米関係」と強調、引き続き米国と連携して、世界での様々な問題に取り組む考えを表明した。

 また、会談では、両国間の米国産牛肉の輸入問題は争点にならなかった。共同記者会見の冒頭、ブッシュ大統領は小泉首相に対し、在日米軍再編と米国産牛肉の輸入再開合意について謝意を表明した。

 秋に退陣を控えた首相に米側は公式訪問という大舞台を用意し、現地時間29日夕方、ホワイトハウスで晩さん会を開き、首相を国賓級の待遇で迎えた。翌30日には米空軍の専用機で、テネシー州にあるロック歌手エルビス・プレスリーの博物館を訪れる。

 



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