経済産業省が発表した5月の鉱工業生産指数速報(2000年=100、季節調整済み)は、前月比1.0%の低下で、3カ月ぶりの低下となった。経済産業省は、生産の基調判断を「緩やかな上昇傾向」として据え置いた。
ロイターの事前予測調査では、前月比0.1%低下だったが、発表の数字はこれを下回った。ただし、金融市場への影響は限定的なものにとどまっている。先行きの生産予測は6、7月とも上昇が続く見通しとなった。
5月の生産指数は104.0となり、4月の105.1(確報値)から低下した。
5月の鉱工業出荷は前月比マイナス1.0%、在庫はマイナス1.4%だった。
製造工業生産予測指数は、6月が前月比プラス2.7%、7月が同プラス1.1%の見通しとなった。
三菱UFJ証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は、発表数値は事前予想を下回ったものの
「先行き3カ月程度でみれば、緩やかな上昇傾向というペースが続いている。単月は下振れたが、必要以上に悪材料視はされないだろう」として、株式市場への影響は限定的だとコメントしている。
みずほ証券・シニアマーケットエコノミストの清水康和氏は「在庫調整が進んでいるので、生産が今後減っていくというよりは、緩やかな回復が7─9月にかけて続いていくことになりそうだ。景気が踊り場になるか否かは、先々の話になるとみられる」と分析している。
(ロイター6月29日=東京)
(06/06/29 09:53)
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