オーストラリアでは、国を挙げての政策が実り、見事ベビーブームが起きているようだ。
オーストラリア統計局(ABS)は2日、2005年の出生数は26万1400人だったと発表した。これは、1992年以来最も多い数字で、国民総人口を約2050万人へと押し上げたことになるという。
2004年にはコステロ財務相が少子化対策の助成金を導入するとともに「ママのために1人、パパのために1人、そして国のために1人」と、もっと子供を産むようにとの声明を発表していた。
この発言に関し同相は「真剣な課題を伝えるには、軽率な言い方だったかもしれないが、(その発言に)応えてくれた家族がいてくれたことを嬉しく思う」と語った。
同国では、2042年には労働年齢人口が横ばいのまま、65歳以上の人口が2倍、85歳以上は4倍になるとの調査結果が出ており、少子化と高齢化社会を重要な問題として位置づけていた。
(ロイター6月2日)
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