ベトナムの水産加工会社アジフィッシュは現在、ナマズの脂肪を使ったディーゼルエンジン用のバイオ燃料作りを計画している。同社のグエン・ディン・フアン氏が3日、ロイターに語った。
同社は加工過程で余分となったナマズの脂肪をこれまで、魚養殖池のポンプを動かす燃料として使用してきた。
同氏は「試験結果をふまえ、この燃料を商品化する計画だ」とコメント。品質検査と政府の認可取得を目的に、すでにサンプルをホーチミンにある研究施設に送ったとしている。
また3日付の現地紙はこのプロジェクト幹部の話として、同社が2007年までに、国内市場向けに年間1万トンの生産体制を目指していると報じた。この幹部によると、ナマズの脂肪1キロ当たり1.13リットルのバイオ燃料が生産できるという。
ベトナムは、米国や欧州向けの輸出を中心に、年間3万トン前後のナマズを加工している。
[ロイター7月3日=ハノイ]
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