印刷版   

中国杭州:男児厳罰教育センター、父母に人気   

 【大紀元日本7月30日】「一人っ子政策」の中国では、子どもは4人の祖父母と二人の親の寵愛を一身に集め、家庭の中でもっとも重要な存在となっているため、「小皇帝」と呼ばれている。甘やかして育てられるこれらの子どもの教育が、多くの親を悩ませる課題となっている。南部の杭州市では最近、男の子に厳罰教育を実施する「西点・男児訓練センター」が親から人気を集めている。今年夏休みに生徒募集を出したところ、2百人近くの親が入学を申し込んだ。一方、この学校での厳しい教育方法は、賛否両論を呼んでいる。

 新華ネットの報道によると、当訓練センターの入学者対象は6歳から11歳の男子で、全寮制。入学者は2週間に1度帰宅できる。昼間男の子たちはそれぞれの学校に通い、授業が終わった後、訓練センターが向かえにくる。子ども達が学校の宿題を完了した後、訓練センターのスケジュール表に従い、マラソン、逆立ち、スケート、階段上り、腕立て伏せ、テコンドーなどハードな運動と訓練を受ける。

 訓練センターでは過ちを犯した場合は懲罰を受ける。例えば先生の指示に少しでも従わなかった場合は、食事はライスのみになる。乱暴な言葉を発した場合は、豆板醤を食べさせられる。清潔を保てない場合は、とても苦い食物・黄蓮を舐めさせられる。宿題を完成するまで就寝は許されず、教師が同伴で徹夜しても完成させる。

 入学する男の子たちが一番恐れているのは鞭打ちである。嘘をついたり、学校の成績が著しく後退したりする場合、入学者は強度の異なる鞭打ちを受ける。鞭には布が巻かれているため、打たれてもそれほど痛くないのだが、四季を問わず、大勢の前にて裸で打たれるのは面子を損なうため、皆が嫌がっている。

 訓練センターの半数以上の入学者はこの鞭打ちの懲罰を受けたことがあるという。センターの関係者によると、多くの親達が、まったく文句を言わずに、子どもの強い意志を鍛えるために、高額な学費を払うまで息子を訓練センターへ送り込んでいるという。

 この訓練センターに入学する大半の子供は、親を悩ませていたヤンチャ坊主であったり、自分をコントロールするのが苦手な子どもであったりするという。

 創始者の万国英(ワン・グオイン)氏は、「入学者を募集する際に、ここでは体罰があると明確に説明している。当センターにおいて、すべての命令について、まず実行する、その後に不満があれば、抗議できる。いかなる言い訳も通用しない」とし、この学校を創設する主旨を軍隊のような厳しい管理方式で、幼い子どもを一人前の男子に育てるためだと語った。

 ある親は、中華民族の数千年の伝統である厳罰教育に賛同すると語り、自分の子どもはヤンチャ坊主で、この訓練センターに入学してから、別人のように良い子に変ったと話した。

 杭州師範学院の教育科学部の教授・張偉平氏は、今の子どもはほとんど一人っ子で、子どもたちの悪習の大半は、親が助長した結果であると指摘しながらも、暴力や、罵倒するなどの教育方式に疑問を呈し、軽い体罰で、例えば腕立て伏せ、朗読、表彰状や懲罰リストなどの方法で子どもを教育すべきと主張した。

 青少年問題に携わるある専門家は、この訓練センターのように特殊方法で親の教育義務を代行するやり方に異論を述べ、子どもの教育には親が自ら責任を持って行うべきと主張した。

 (06/07/30 11:43)  





■関連文章
  • ニューヨークタイムズ:中国における高齢化の危機(06/07/11)
  • 中国大陸の妊婦、香港で出産ブーム(06/06/23)
  • 上海―杭州間のリニア新線敷設、独中交渉暗礁(06/06/13)
  • 陝西省で9人の子持ち夫婦が発覚、関係職員13人を処分(06/05/08)
  • 子どもから大人まで、中共政権の人命軽視政策の犠牲者(06/04/17)
  • 杭州: 定年退職者ら千人抗議デモ(05/10/27)
  • 黒竜江沙蘭の水害は人災  軍警の現地駐在で情報閉鎖(05/07/16)