パリ当局は、セーヌ川の土手沿いなど市内に設置されたホームレスのテント撤去を計画している。
パリのドラノエ市長は、近隣住民からの苦情や、このところの酷暑による健康面への配慮などが理由だとしたうえで、この撤去作業が人道的に行われる予定であると語った。
一方、人道援助団体「世界の医師団」はこの動きについて、パリの街から貧困の象徴を取り除こうとする意識の表れであるとして批判した。
広場などでホームレスがテント生活をしている様子は、近年パリでは比較的おなじみの光景となっているが、これらのテントの多くは「世界の医師団」などの団体による寄付でまかなわれている。
[ロイター7月20日=パリ]
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