米連邦準備理事会(FRB)のコーン副議長は、必要以上の利上げ実施のリスクを認識しているとしながらも、安定を維持するために世界的な金利上昇が必要という見方を示した。
コーン副議長はロンドンの欧州経済金融センター主催のセミナーで「世界的な金利上昇は将来の安定のための必要条件」と指摘。「世界の金利は多年にわたって非常に低水準になっている。ここ数年で世界経済成長は強まった」とし、「低金利の存続が容認されればインフレリスクとなる」と述べた。
副議長は欧州金利が依然として低いと述べる一方で、米金融政策引き締めの行き過ぎには若干のリスクがあると指摘。「必要以上の引き締めのリスクを認識している。経済を過度に弱める恐れがある」と語った。
米財政赤字については、引き続き懸念要因であると話した。
(ロイター7月6日=ロンドン)
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