谷垣財務相は、19日、07年度概算要求について麻生外相と電話で会談し、政府開発援助(ODA)の予算額は06年度並みの3%削減で合意したと述べた。
21日の07年度概算要求基準の閣議了解に向け、相次いで事前折衝が行われているが、谷垣財務相は19日、麻生外相と電話で会談し「ODAに関しては、前年度並みでいこうということになった」ことを明らかにした。2006年度予算においてODA予算は05年度比で3%減となっており、これで07年度も同様の削減率とする方向が固まった。
また、財務相は午前、二階経済産業相とも会談した。財務相によると、会談では、経産相から経済成長戦略と歳出・歳入一体改革は車の両輪との位置づけのもと、成長を押し上げるために創意工夫できる要求枠を考えてほしいとの要望があったという。
これに対し財務相は「予算の全体枠は厳しく制限しなければならないが、メリハリも必要。これから最終調整し、きょうの政府・与党の会合において具体的なものを提案したい」と述べた。
[ロイター19日=東京]
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