7月米自動車販売は米メーカーが大幅減、小型車人気でアジア勢快走

2006年08月02日 10時17分
 1日に発表された7月の米国自動車販売では、米自動車メーカーの販売台数が大幅に減少した。販促キャンペーンで販売台数が伸びた前年同月との比較や、ガソリン価格高で大型トラックやSUVからのシフトがみられたことが背景。

 燃料価格高と金利上昇の影響を受け、7月は小型乗用車に対する需要が高まり、トヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>をはじめとするアジア勢に有利な展開となった。

 トヨタ自動車の7月の販売台数は前年比16%増となり、販売台数が前年比で急減したフォード・モーターとダイムラークライスラーを抑えて、7月では初めて米国内市場第2位となった。

 ホンダは前年比10%増、韓国の現代自動車<005380.KS>は前年比6%増。

 自動車業界幹部らは、7月の業界全体の販売台数が前年比で17─20%減少したとみている。05年7月は、従業員価格での販促キャンペーンを受け、販売台数が過去最高水準に近い数字となっていた。

 ダイムラークライスラーのクライスラー部門は、季節調整前で前年比37%減と、予想以上の減少となった。

 フォード・モーターは前年比34%減。高収益のトラック部門で44%の大幅減少となったことが響いた。

 エドムンズ・ドット・コムのアナリストは「フォードとクライスラーの数字は極めて失望を誘うものだ。非常に劇的な減少だ」と述べた。

 ゼネラル・モーターズ(GM)は前年比19.5%減で、予想と一致した。

 業界全体の販売台数は7月単月で14.4%減の147万0164台。季節調整済み・年率では1697万台。

 アナリストらは、季節調整済み・年率で1700万─1720万台と予想していた。

 SUVの需要減退を受け、一部高級車メーカーも打撃を受けた。独ポルシェの全体の販売台数は前年比12%増となったものの、「カイエン」モデルの販売台数は前年比23%減となった。

 対照的に、小型・準小型の新型モデルに人気が集まった。日産自動車<7201.T>は、新型「ヴァーサ」の7月の販売台数は2856台と、社内予想の2倍となったと発表した。同社の7月の全体の販売台数は前年比16%減。

 日産自動車のバイス・プレジデント兼ジェネラル・マネジャーのブラッドショー氏は「セダンの売れ行きは好調だが、トラックは不調だった。燃料価格高の影響が出始めている」と語った。

(ロイター8月1日=デトロイト)
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