JAL<9205.T>は17日、2006年度下期に国際線の便数を一部変更すると発表した。高収益・高成長が見込まれる中国路線やインド路線などアジアの路線を拡充する一方、需要動向の変化に対応して減便や運休を実施する。また、国際線の運賃について、国土交通省に値上げを申請した。燃料価格の高騰で同社の収益が圧迫されているとして、燃油特別付加運賃を改定してコスト増を吸収する考え。
同社の国際線旅客事業は05年度、500億円の営業赤字を出した。05年度以降、路線や便数の見直しを進めており、06年度の黒字化を目指す構え。また同社は、06年度の燃油費を4060億と見積っていたが、燃油価格が想定より高く推移しているため、さらに170億円のコスト増要因になる可能性があるとして、値上げに踏み切る。
値上げの前提として、株式や不動産などの資産リストラを進める考えを示していたが、同社広報担当者は「具体的にはまだ決まっていない」と、述べるにとどめた。
(ロイター8月17日=東京)
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