いつ行っても批判があり同じ、きょうは適切と判断=靖国参拝で首相

2006年08月15日 12時11分
 小泉首相は15日、同日朝に靖国神社に参拝したことについて、これまで終戦記念日を避けてきたにもかかわらず批判があるので、いつ参拝しても同じと判断したとし、きょうの参拝は適切との認識を示した。また、中国や韓国が靖国参拝を理由に首脳会談を開かないのは問題だとあらためて批判した。

 小泉首相は、自身の靖国参拝によって中韓の反日感情を増幅させることやA級戦犯の合祀、憲法違反を理由に批判されることについて反論。これまでの5年間を振り返り、終戦記念日を避けて参拝しても批判を受けるとし「いつ行っても同じだと思った」と述べた。

 また、中国や韓国が「靖国神社に参拝しないなら首脳会談を行い、参拝するなら首脳会談を行なわないと参拝を条件にすることがいいのかどうか。よろしくないと思う。日本の首相は民主的な手続きによって選ばれた」と指摘した。

 小泉首相はきょうの参拝について「日本の今日の繁栄は、生きている人だけで成り立っているのではなく、尊い命を犠牲にされた人々のうえに今の日本がある」とこれまでの主張を繰り返した。終戦記念日を避けて参拝してもいつも批判があるなら「きょうは適切な日だ。(この後)戦没者の追悼式典も行われる」と述べた。

 中韓両国に対しては、靖国参拝という1つの意見が食い違い、不愉快だからといって首脳会談を行わないことを強く批判。また「(親しい関係にあるとされる)ブッシュ米大統領が参拝するなと言っても参拝する。(もっとも)ブッシュ大統領はそんな大人気ないことは言わない」と語った。一方で「両国の発展は日本にとってもチャンスで、未来志向で関係を深めていこうといつも言っている」と主張した。

 A級戦犯が合祀されているから参拝すべきではないとの意見に対して「特定の人(を念頭)に参拝しているのではない」と否定し「多くの戦没者に哀悼の念を示している」とした。また、憲法違反との批判に対しては「まさに心の問題だ。日本で誰にでも許されている自由の問題をどう考えるのか」と反論した。

[ロイター15日=東京]
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