仏大統領、スパイウエア「ペガサス」の標的だった可能性=現地紙

2021/07/21
更新: 2021/07/21

[パリ/カイロ 20日 ロイター] – フランスのマクロン大統領の携帯電話が、モロッコ向けの監視として、スパイウエア「ペガサス」の標的になっていた可能性があると、仏紙ルモンドが20日報じた。

同紙によると、2019年にはフィリップ前首相のほか、14閣僚も標的となっていたという。

仏大統領府は報道が事実であれば、非常に深刻と表明した。

イスラエルに拠点を置くNSOグループがライセンス供与するペガサスが、ジャーナリストや政府高官、人権活動家らが所有するスマートフォン37台のハッキングに成功していたことが18日、調査から明らかになった。

モロッコは19日、ペガサスを使用した活動への関与を否定している。

米紙ワシントン・ポストによると、ペガサスを使用した監視対象とされた可能性のある5万件の電話番号リストにイラクのサリフ大統領の電話が含まれていた。

ただ、サリフ大統領の電話が実際にハッキングされたかどうかは不明という。

また、ルクセンブルクのアッセルボルン外相は、NSOが子会社を通じ、同国内に存在すると明らかにした。

Reuters
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