金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は16日、経済および地政学上の不透明性から、2006年を通して金への投資が引き続き強いとの見通しを示した。一方で、金の宝飾品需要の低迷が増加に転じるには相場の一段の安定が必要と指摘した。
WGCで広報を担当するジョージ・ミリング・スタンレー氏はロイターとのインタビューで「一般的な基調として、特に心地良い、あるいは楽観視できる環境ではないため、逃避的な意味合いの投資先として金が購入されている。ただこのような投資が今後大幅に良くなる可能性は低い」と話した。
WGCの最新の報告書によると、第2・四半期の金の総需要は801.6トンで、前年同期から16%減少した。
同四半期中に、金価格が26年ぶり高水準まで上昇するなど、金相場の変動が宝飾品の購入に影響したとしている。
スタンレー氏は「価格上昇で投資需要は増加すると思われる。価格上昇は常に宝飾品需要の主要な阻害要因になるとは限らない。宝飾品需要に対するマイナス要因は、激しい値動きによる不透明性だ」と話した。
第2・四半期の宝飾品需要は、前年同期比24%減の562トン。ただし、ドル建て需要は114億ドルとなり、四半期として過去最高を記録した。
同四半期の金のドル建て総需要も、23%増と大きく伸び過去最高の162億ドルとなった。強い世界的な投資需要が寄与した。
第2・四半期の投資需要は、前年同期比19%増の130トン。投資家の強気の見通しや、一段のドル安観測、地政学的緊張などが要因となり、金需要は今後も増えるとみられている。
(ロイター8月16日=ニューヨーク)
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